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ヤンキース ジャッジ不発も総合力でリーグCSへ 15年ぶり世界一へ“鬼門”突破目指す

スポニチアネックス / 2024年10月11日 11時47分

6回無死、左中間に二塁打を放つヤンキース・ジャッジ(AP)

 ◇ア・リーグ地区シリーズ第4戦 ヤンキース3―1ロイヤルズ(2024年10月10日 カンサスシティー)

 東地区優勝のヤンキースがワイルドカードから進出したロイヤルズを破って通算成績を3勝1敗とし、2年ぶりのリーグ決定シリーズ進出を決めた。

 速攻で試合の主導権を握った。初回、先頭のトーレスがロイヤルズ先発・ワカの初球を叩いて二塁打で出塁すると、2番・ソトが2球目の直球を叩き、先制の右前打。わずか3球で先制点を奪い、リズムをつかんだ。

 1―0の5回2死一、二塁、トーレスが右前打を放って加点すると、2―0の6回には先頭のジャッジが今シリーズ2本目の安打となる左中間二塁打で出塁。ウェルズの二ゴロで三塁へ進み、スタントンの中前打で3点目のホームを踏んだ。

 援護を受けた先発・コールは小気味いいテンポで自らの投球を貫いた。直球、ナックルカーブ、カットボール、チェンジアップなどを駆使。ロイヤルズ打線に的を絞らせず、スコアボードに「0」を並べた。6回に1点は失ったが、7回6安打1失点と安定感抜群の内容。通算153勝の実績に裏付けられた絶妙な投球術だった。

 好調なチームの中、心配な点があるとすれば主砲の不調だ。今季58本塁打、144打点の2冠でMVP最有力候補のジャッジだが、今シリーズは4試合で13打数2安打5三振。第3打席で追加点の起点となる二塁打を放ったが、本塁打はなく、打点も記録していない。

 09年に世界一に輝いたが、以降はワールドシリーズ進出すらなく、リーグ優勝決定シリーズでは5連敗中。主砲に本来の打撃力が戻れば、“鬼門”の突破も、15年ぶりの頂点も明確に視界に入ってくる。

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