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19歳の石井さやかが初優勝「家族の皆さんありがとう」父はDeNA琢朗コーチ

スポニチアネックス / 2024年10月11日 18時54分

女子テニスのホープ、石井さやか(ユニバレオ)

 ◇テニス全日本選手権第8日(2024年10月11日 東京・有明コロシアム)

 女子シングルス決勝が行われ、世界ランキング268位の石井さやか(19=ユニバレオ)が世界165位の斉藤咲良(18=富士薬品)に6―2、3―6、6―4で競り勝ち、初優勝を果たした。プロ野球で通算2432安打の名球会プレーヤー、石井琢朗氏(54=現DeNAコーチ)を父に持つ。10代の優勝は13年に19歳8カ月で頂点に立った穂積絵莉(30=日本住宅ローン)以来12年ぶりの快挙だ。

 優勝直後のコート上のインタビューで「苦しい場面もある中、優勝できてすごくうれしい。1ポイントずつ自分のできることを全力を出し切ってやりました。これをステップにして、まずはグランドスラムに出場することを目標に頑張りたい。。サポートしてくれた家族の皆さんありがとうございます」と喜びを語った。

 身長1メートル73の体格を生かした強打が武器。第1セットは第1ゲームでいきなりブレークに成功すると、第5ゲームもブレークして圧倒した。だが、第2セットはサーブが乱れて落とした。最終第3セットも先行される展開だったが、終盤でギアを上げて2―4から逆転。トップ選手が出場していない若手の登竜門的な大会を制した。

 女子シングルス決勝の10代同士の対戦は83年大会以来。くしくも41年前の決勝で敗れた岡本久美子の父・伊三美も元プロ野球選手で、南海(現ソフトバンク)で内野手として活躍し、近鉄(現オリックス)で監督を務めた経歴を持つ。12日にはDeNAが阪神と対戦するセ・リーグのCSファーストステージが甲子園で開幕する。石井がコーチとして大一番を控える父に朗報を届けた。

 ◇石井 さやか(いしい・さやか)2005年(平17)8月31日生まれ、東京都渋谷区出身の19歳。5歳でテニスを始め、9歳の時にウィンブルドン選手権を観戦してプロになる夢を抱いた。22年全日本ジュニアU―18シングルスで優勝。23年全豪オープンジュニアで4強入りし、同年3月にプロ転向した。練習拠点は米フロリダ州IMG。右利き。身長1メートル73。

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