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西武・西口新監督 「飄々」イメージの奥に“勝負師”の顔「今はみんなのことを考えている」

スポニチアネックス / 2024年10月11日 19時31分

<西武・西口新監督就任会見>笑顔でLサインの西武・西口新監督(撮影・村上 大輔)

 「飄々(ひょうひょう」。執着がない、気負いがない、動じない…。そんな意味があるが、まさに西武・西口文也新監督にぴったりだ。

 「柳に風」でもある。現役時代の試合後の取材。押しても引いても本音を引き出した気になれず、なんだか受け流されたように感じる。体も柳のように細い。「名は体を表す」の言葉通りだと思っていた。

 だから誤解もされる。「人を食った感じ」と。だが、ひょうひょうとしているからこそ、実に腹が据わっている。取材や、それ以外でも彼が動揺している姿など、一度も見たことがない。

 ノーヒットノーランを逃すこと、過去3度。それでも表情を変えることなく「駄目ならしゃあない」と繰り返してきた。

 「執着がないのかな…」とも思っていたが、逆にこの切り替えこそが、プロの世界で生きるための思考だろう。きっと指導者にも必要不可欠な資質のはずだ。

 投手としては超一流。特に代名詞のスライダーは絶品だった。ただ「ひょうひょう」「人を食った」とのイメージがマイナスに捉えられ、指導者には向かないのでは、との意見もあったと聞く。

 22年に2軍監督に就任したが、その際にも球団内には反発があったという。ただ、当時の渡辺久信GMはオツ(西口新監督のニックネーム)の「勝負師」として一面を高く買っており、バックアップを惜しまなかった。

 ともすれば一匹狼にも見られがち。ただ、監督就任発表前の9月下旬、オツと話をした時の言葉が耳に残った。

 「自分が(現役で)投げていた時は自分だけの喜びというか、自分だけを考えていた。今は(選手の)みんなが活躍してくれと。みんなのことを考えていますね」

 52歳。きっと1軍監督としてもひょうひょうと采配を振るうに違いない。決して表情を変えることなく。

 ただ、胸の内にはなにより選手への思いがある。それこそが指導者・西口文也のもう一つの顔だと思う。

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