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ロッテ、ファイナルS進出王手 佐々木朗希がCS初勝利 ファンに呼びかけ「もう少し声が出ると思う」

スポニチアネックス / 2024年10月12日 17時13分

<日・ロ>8回零封で勝利投手の佐々木(撮影・長久保 豊)

 ◇パCSファーストS第1戦 ロッテ2―0日本ハム(2024年10月12日 エスコンF)

 プロ野球のクライマックスシリーズ(CS)は12日、セ・パ両リーグでファーストステージ第1戦が行われた。パ・リーグは、リーグ3位のロッテがリーグ2位の日本ハムとエスコンフィールドで対戦。下克上を狙うロッテは佐々木朗希投手(22)が先発し、8回5安打無失点の快投で自身CS初勝利を挙げた。

 ヒーローインタビューで佐々木は「初戦を任せてもらったので、その期待に応えられるようにと思って投げた。先制点してもらって、その点を最後まで守ろうと、都志也さんのリード通り投げて、いいピッチングができたかなと思います」と満足そうに語った。完封も見えていたかという問いには「僕は7回で代わるかなと思ったんですけど、8回頑張りました」とおどけた。

 初回に2四球で19球を要したが、2回からはスライダーを多投し、修正を図った。球数を投げさせたい日本ハム側の思惑とは裏腹にスライダーでストライクを先行させ、直球、フォークボールで打ち取る形で、徐々にリズムをつかんだ。

 5回に中村奨の左越えソロで先制点をもらった直後のその裏、先頭の万波に遊撃内野安打で出塁を許したが、続く松本剛を三ゴロ併殺に打ち取る。その勝負球はスライダーだった。7回2死二塁で万波を空振り三振に打ち取った球もスライダー。直球、フォークボールに頼ることなく、日本ハム打線の狙いを外した。スライダーは全体のうち4割前後をしめた。

 8回、112球を投げ、5安打、9奪三振で無失点。四球も初回に与えた2四球だけで勝利に導いた。。9回は鈴木昭、益田と細かくつなぎ、無失点に抑えた。

 朗希はCSは3度目の登板で、すべてファーストS初戦の先発。しかし、21、23年はいずれも好投しながら勝利投手とはならなかった。シーズンでは、入団5年目で初の2桁10勝を挙げたが、日本ハムはパ・リーグで唯一0勝に終わった相手。特にエスコンフィールドでは2試合で0勝1敗、防御率6・43だった。

 「チームとしても個人としても、いなかなかいいイメージのなかった球場ですし、勝てて良かったと思います。まずは明日勝てるように。応援をよろしくお願いします」と佐々木は「僕はもう少し声が出ると思うんですけど、どうですか?」とファンへ投げかけた。敵地でファイナルステージ進出へ王手をかける投球を見せた右腕に、この日一番の朗希コールが起きた。

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