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渡辺九段 JT杯準決勝で大逆転勝利 5年ぶり決勝進出 V4を目指す決勝は藤井王将か広瀬九段か

スポニチアネックス / 2024年10月12日 19時31分

JT杯準決勝で稲葉陽八段(右)に勝利した渡辺明九段

 将棋の第45回JT杯準決勝の大阪大会が12日、Asueアリーナ大阪であり、渡辺明九段(40)が稲葉陽八段(36)に139手で勝利した。11月2日、名古屋大会で対戦する藤井聡太王将(22)=名人など7冠=と広瀬章人九段(37)の勝者と、24日の決勝でぶつかる。2018、19年と連覇し、過去3度の優勝経験がある渡辺はその19年以来5年ぶりの決勝進出で4度目の優勝を目指す。

 振り駒の結果、渡辺が先手になり、戦型は振り飛車党へ転向した稲葉の角交換型振り飛車に進んだ。4、6手目で9筋の歩を伸ばした稲葉が角交換の後、16手目で飛車を9筋へ移動させる。浮き飛車から3筋へ大転回させると、この稲葉飛車をターゲットに渡辺が歩や銀を中段へ。自陣は銀冠、稲葉は美濃囲いに構えた。

 79手目、渡辺が天王山へ角を据えた。そのにらみで中段へ逃げ出した稲葉王を追ったが「中段王は寄せにくし」。稲葉王は巧妙に寄せの網をかいくぐったようだ。

 稲葉が竜を作り、さらに角で王手をかけた136手目。渡辺は桂を打って角の利きをさえぎった。ところが驚くべきことに、この桂は稲葉王を詰ます切り札となる働きも隠し持っていた。

 稲葉は竜を9段目へ進出させたが、直後に渡辺が飛車で王手をかけ、攻守再交代。渡辺の深慮遠謀を悟った稲葉が、落手から2手後に急転直下、投了を告げた。

 「仕掛けた後は(自分の)ペースかなと思った。でも攻め方がまずく、中段王でしのがれた。いい攻めが繰り出せなかった」。大逆転勝利にも反省の弁を連ねた渡辺に対し、稲葉は「最後、勝ちになったと思った。安全に行ったら、安全じゃなかった」。苦笑いで自身初の決勝進出を逃した将棋を振り返った。

 決勝の相手は藤井か広瀬か。「(JT杯の)決勝は久しぶりな気がする。久しぶりの決勝、久しぶりの優勝を目指してやっていきたい」。渡辺は1カ月あまり後の決戦への意気込みを語った。

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