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世界王座へ返り咲いた矢吹正道はフライ級へ進出する方針「オラスクアガ選手とやりたい」

スポニチアネックス / 2024年10月12日 21時37分

TKO勝ちでIBF世界ライトフライ級王者となった矢吹正道(撮影・椎名 航)

 プロボクシングIBF世界ライトフライ級タイトルマッチが12日、愛知県国際展示場で行われ、元WBC同級王者でIBF同級2位の矢吹正道(32=LUSH緑)が王者シベナティ・ノンシンガ(25=南アフリカ)を9回1分50秒、TKOで破り、世界王座に返り咲いた。

 序盤からジャブで差し勝ち、ワンツーや、いきなりの右で主導権を握った。王者得意の右オーバーハンドを完璧にブロック、左フックを空転させた。そして8回終盤にはワンツーからの連打で最初のダウンを奪った。続く9回は連打で、さらに2度のダウンを奪い、レフェリーストップを呼び込んだ。

 「あ~、疲れた。とりあえず試合に勝てて良かった。ノンシンガ選手も常に右(オーバーハンド)を狙っていたので一瞬たりとも気を抜けなかった。中間距離なら負けない自信はあった。インファイトをやるつもりで準備していたけど」

 王者ノンシンガは今年2月にエイドリアン・クリエル(メキシコ)とのダイレクトリマッチで相手得意の接近戦に応じ10回TKO勝ち、王座に返り咲いた。矢吹はこれを警戒し近距離の激しい打撃戦に対応できるよう練習を積んだ。

 自信を持つ中間距離の戦いを、王者が選択してくれたことで矢吹は左ジャブを小気味よく当てリズムをつかんだ。5回あたりで王者に右ボディーストレートを多用されても、冷静だった。「相手がどう来ても焦らなかった。今回はベストコンディションだった。スパーリングも良かったし、これで負けたら何も言えないと思っていた」。強豪という触れ込みの王者を終始、圧倒し、倒して再び世界ベルトをつかんだ。

 ライトフライ級で活動するのはこの試合が最後という。今回の減量は約9キロだった。「パフォーマンスには問題ないし、落とせるけど。(前日計量直前の)最後は落ちるか、落ちないか賭けみたいな感じになる。今回も倒れる寸前だった。落とせなかったら迷惑がかかる」と減量苦を理由に挙げた。

 この試合前から(1)負けて現役引退(2)この試合に勝っても世界王者のまま引退(3)フライ級へ進出、という3つの選択肢が頭に浮かんだという。「世界チャンピオンのまま引退するのもいいかな」と、この試合限りで引退する可能性を示した。すぐに「でも周りも(自分が現役を)続ける方向で動いているので」と引退を半ば打ち消した。

 フライ級で2階級制覇を目指す際には、13日に初防衛戦に臨むWBO王者アンソニー・オラスクアガ(米国)を標的に挙げる。「やるならオラスクアガ選手とやりたい。打ち合いになって試合は盛り上がる。この年なのでモチベーションが上がる相手じゃないと」。32歳は闘志を燃やしてくれる好敵手とのファイトを望む。

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