ラブレターズ涙のKOC王者 事務所先輩・大竹まことからのトホホな激励明かす「優勝できないからと…」

キング・オブ・コント2024で優勝したラブレターズ。涙ぐむ塚本直毅（左）と溜口佑太朗（撮影・篠原岳夫）

　コント芸日本一を決める「キングオブコント2024」が12日、開催され、ラブレターズが初優勝し、優勝賞金1000万円を獲得した。

　優勝後、塚本直毅（39）溜口佑太朗（39）はともに優勝会見に出席。あらためて喜びを語った。

　今回が5度目の決勝大会。11年大会では、すっかり人気者になったロバートとも戦った経験がある。長くコント師として活躍してきたが、溜口は「本番前から優勝なんてないと言っていた」と本音を明かした。

　所属事務所には大竹まこと、斉木しげる、きたろうのシティボーイズ、さらにお笑いでも阿佐ヶ谷姉妹という大先輩がいる。溜口は「大竹まことさんからも“優勝できないから”と送り出された」と打ち明けた。「待ち時間もファイヤーサンダー、ロングコートダディが勝つと言っていた」というだけに、「まだ優勝したのか分からない」と夢見心地だった。

　それでも、吉兆はあった。ファーストステージのネタは「光」。引きこもりの息子を抱える、ケンカが絶えない中年夫婦が、息子のポケットからどんぐりが出てきたことをきっかけに、その行動範囲を血眼になって調査するネタを演じた。最後には、そのドングリをステージ中にぶちまける一幕も。溜口は「行った喫茶店でどんぐりが落ちていて、これは何かあると思った」と明かした。

　キングオブコント2024は大会史上最多の3139組がエントリーし、コント芸日本一の称号と優勝賞金1000万円をめぐる、し烈な争いを繰り広げた。決勝大会はcacao、コットン、シティホテル3号室、ダンビラムーチョ、ニッポンの社長、ファイヤーサンダー、や団、ラブレターズ、隣人、ロングコートダディが出場した。審査員は飯塚悟志（東京03）小峠英二（バイきんぐ）秋山竜次（ロバート）山内健司（かまいたち）じろう（シソンヌ）。

　大会はTBS系「お笑いの日2024」内で午後6時30分から生中継され、浜田雅功（ダウンタウン）がMCを務めた。

　◇ラブレターズ　ツッコミの塚本直毅、ボケの溜口佑太朗により2009年結成。アマチュア時代の08年からキングオブコントに挑戦。11年にはファイナリストになり、7位と大健闘した。最高成績は23年の6位タイ。M－1グランプリは不参加。シティボーイズ、阿佐ヶ谷姉妹らが在籍するASH＆Dコーポレーション所属。