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ドジャース・由伸 仲間の存在に支えられ…ダルに投げ勝った 第1戦雪辱5回零封

スポニチアネックス / 2024年10月13日 1時30分

<パドレス・ドジャース>3回、タティスを併殺打に打ち取り雄叫びを上げる山本(撮影・沢田 明徳)

 ◇ナ・リーグ地区シリーズ第5戦 ドジャース2-0パドレス(2024年10月11日 ロサンゼルス)

 ドジャースは11日(日本時間12日)、ナ・リーグの地区シリーズ(5回戦制)第5戦でパドレスに2―0で勝って3勝2敗とし、3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。山本由伸投手(26)が5回2安打無失点の快投を見せ、ダルビッシュ有投手(38)とのポストシーズン史上初の日本投手の先発での投げ合いを制した。13日(同14日)に開幕する同シリーズでメッツと激突し、ワールドシリーズ進出を争う。

 シャンパンの泡が舞い、山本は声を弾ませた。クラブハウスでのテレビインタビュー中。ダルビッシュとの投げ合いを制したことについて問われ「この素晴らしい試合で同じ試合で登板できたことが凄くうれしい」と感慨を込め「本当に尊敬している…」と続けたところで大谷が乱入し、山本にシャンパン攻撃。ずぶ濡れの2人の笑顔がはじけた。

 負ければ今季終了、勝てば地区シリーズ突破の大一番だった。3回5安打5失点KOだった第1戦から中5日。青色に染まった本拠地のマウンドで、5回2安打無失点と圧倒して雪辱した。スプリットが乱れた前回から配球を見直し、最速98・2マイル(約158キロ)の直球を軸に攻めた。

 1―0の3回は1死から連打を浴び、一、二塁で今シリーズ3本塁打の主砲タティスを迎えたが「攻める気持ちで自信を持って思い切り投げた」と鋭い低めスライダーで三ゴロ併殺打に。流れを渡さず、4、5回は3者凡退で片付け、三塁ベンチで大谷から頭をくしゃくしゃになでられ、好投をねぎらわれた。1メートル93の大谷とは身長差が15センチあり、少年のような笑顔が輝いた。

 ダルビッシュと日本投手初のポストシーズンでの先発での投げ合いが実現。23年のWBCでともに日本を世界一に導き、グラウンド内外で尊敬する先輩との“初競演”を力に変えた。ポストシーズンでの白星は、日本投手9人目となった。

 初戦後は気持ちをすぐに「切り替えられなかった」が、支えになったのは大谷、そして仲間の存在だった。初戦後に落ち込んでいた時には大谷に「勝って良かったな」と慰められ「今日もポジティブな声かけをたくさんしてもらった」。さらに第3、4戦が行われたサンディエゴでは、経験豊富なE・ヘルナンデスにカフェに誘われたこともあった。約2時間も話し込み「たくさん声をかけてくれた。みんなが“信じてるから”と送り出してくれた。チームメートのおかげ」と感謝した。

 投手史上最高額の12年総額3億2500万ドル(決定時約462億円)の巨額契約の期待にたがわぬ価値を示した。「自分の投球ができるように頑張りたい」。山本がつないだ。ドジャースの24年シーズンはまだ終わらない。(柳原 直之)

 ≪日本投手9人目PS勝利≫日本投手のポストシーズン白星は9人目。最多は第2戦で勝利のダルビッシュと、田中将大(ヤンキース)の5勝。次いで松坂大輔(レッドソックス)3勝、黒田博樹と前田健太(ともにドジャース時代)が2勝、1勝は斎藤隆(ブルワーズ)、田沢純一、上原浩治(ともにレッドソックス)。メジャー1年目でポストシーズン白星は、07年松坂と08年黒田に続いて3人目。26歳は、27歳だった松坂と田沢を抜いて最年少となった。

 ≪現地も由伸絶賛≫山本の快投を米メディアも絶賛した。大リーグ公式サイトは「投手史上最高額の12年総額3億2500万ドルの投資は昨オフの補強の中で最もリスクが高かったかもしれないが、その価値があることを証明してみせた」と伝えた。ド軍専門メディア「ドジャーネーション」は「この快投にドジャースのメンバーは驚いていなかった。彼のキャリアを信じてビッグゲームを託し、山本はついに自分自身を取り戻した」と報じた。

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