V2戦の中谷潤人は100gアンダーで計量パス 井上拓真の防衛戦は見ずに自分のリカバリーに集中

＜ボクシング・那須川ら前日計量＞前日計量をパスしてポーズをとる中谷（撮影・郡司　修）

　◇Prime Video Boxing 10 WBC世界バンタム級タイトルマッチ　王者 中谷潤人（Ｍ．Ｔ）＜12回戦＞同級1位 ペッチ・ソー・チットパッタナ（タイ）（2024年10月14日　東京・有明アリーナ）

　世界戦7試合を含む2日間興行のDAY2（14日）の公式計量が13日、東京ドームホテルで行われた。メインイベントのWBC世界バンタム級タイトルマッチは王者・中谷潤人（26＝M.T、28勝21KO）がリミットよりも100グラム軽い53.4キロ、挑戦者の同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ（30＝タイ、76勝53KO1敗）は300グラムアンダーの53.2キロで、ともに一発パスした。中谷はパスすると両腕で力強くガッツポーズ。約20秒のフェースオフのあとはグータッチで別れた。

　中谷は長いフェースオフについて問われると「いつ終わるのかなという感じで…（フェースオフ中は）あまり考えてなかった」と苦笑い。13日は対抗王者のWBA王者・井上拓真（大橋）の防衛戦が行われるが、試合は見ないと明かし「リカバリーに集中します。自分の試合が待っているので、100％発揮できるように」と説明した。

　3階級制覇王者で、米専門誌リング・マガジン選定のパウンド・フォー・パウンド（PFP、全階級を通じての最強ランキング）で9位につける中谷は2度目の防衛戦。7月の初防衛戦では1回2分37秒KO勝ちを収めたが、今回も「3発ぐらいキーになるパンチを意識して練習していたので、お見せしたい。1発は今まで倒したことがないパンチ」と話しており、バンタム級世界王座戴冠から3連続KO勝利なるか注目される。ペッチは18年12月のWBCバンタム級暫定王座決定戦で井上拓真に判定負けしており、今後の井上との統一戦が期待される中谷にとっては勝ち方も問われそうだ。

　オフィシャルはレフェリーがローレンス・コール氏（米国）、ジャッジはケビン・スコット（米国）、フアンカルロス・ペラヨ（メキシコ）、アラン・クレブス（米国）の3氏が務める。

　DAY2の試合はプライムビデオが午後5時から独占ライブ配信する。

☆DAY2配信カード

【1】WBO世界フライ級タイトルマッチ

　王者　アンソニー・オラスクアガ（米国、帝拳）vs同級1位　ジョナサン・ゴンサレス（プエルトリコ）

【2】WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ

　王者　田中恒成（畑中）vs同級6位　プメレレ・カフ（南アフリカ）

【3】WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座決定戦

　同級1位　那須川天心（帝拳）vs同級2位　ジェルウィン・アシロ（フィリピン）

【4】WBC世界バンタム級タイトルマッチ

　王者　中谷潤人（M.T）vs同級1位　ペッチ・ソー・チットパッタナ（タイ）