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ユーリ阿久井政悟、2―1の判定でV2 フライ級王座統一戦線へ “原点回帰”仕事復帰で生活にリズム

スポニチアネックス / 2024年10月13日 18時59分

<ユーリ阿久井vs チャルンパック>判定勝ちでユーリ阿久井が王座を防衛(撮影・篠原岳夫)

 ◇プロボクシングWBA世界フライ級タイトルマッチ 王者 ユーリ阿久井政悟(倉敷守安)<12回戦>同級8位 タナンチャイ・チャルンパック(タイ)(2024年10月13日 東京・有明アリーナ)

 WBA世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟(29=倉敷守安)が挑戦者の同級8位タナンチャイ・チャルンパック(24=タイ)を2―1の判定で破り、2度目の防衛に成功した。115―113、113―115、117―111のスプリットディシジョンとなった。

 1回からジャプから前に出てプレッシャーをかけて優位に立つと、ボディー、顔面へと打ち分けて的確にパンチを当てた。中盤から手数を増やした相手にもカウンターを当て、前への圧力を最後までかけ続けた。10回にチャルンパックのボディーの連打に苦しむ場面もあったが、最後まで攻防のバランスをとって戦い抜いた。

 当初は別の選手とのV2戦が計画されていた。8月にタナンチャイが畑中健人(畑中)を下してWBOアジア・パシフィック王者となり、急きょ挑戦者に浮上したが、自身の強さを追求する姿勢に変わりはなかった。8月下旬から地元・岡山を離れ、東京で実施した1カ月以上の合宿では、日替わりのパートナーを相手に週5回ものスパーリング。同じ興行に出場する寺地拳四朗(BMB)や岩田翔吉(帝拳)、元2階級制覇王者の京口絋人(ワタナベ)らさまざまな相手と手合わせし、より攻撃的なスタイルを試みるなど「それぞれテーマを決めて、勝つために自分のできることを増やしてきた」という。

 5月に東京ドームで初防衛に成功すると、ボクシングに専念するため23年9月から休職していた警備会社での勤務を再開した。以前はデパートの入口で警備職に就いていたが、再開後は主に事務職で勤務時間は午前9時から午後5時。「岡山でボクシングだけやっていてもやることがない。仕事、練習、帰宅と自分のリズムをつくるためにも仕事を始めた」。地方ジムから世界王者へ。コツコツと歩んできた己の道のりを信じているからこその“原点回帰”だった。

 元ライトフライ級統一王者・拳四朗の階級変更、帝拳プロモーション所属のアンソニー・オラスクアガ(米国)のWBO王座獲得などでフライ級でも統一戦の機運が高まっている。統一戦には「まだ王者になったばかり。新米なので、もうちょっと価値が上がってからやるのがいい」と慎重な姿勢を口にする一方、「勝っていけばチャンスは来ると思う」と野望も明かしていた。2度目の防衛に成功し、野望に一歩近づいたことは間違いない。

 ▼ユーリ阿久井 勝ったといっても、全然、完勝じゃないんで。すごい強い相手でしたし、若くて勢いのある。フェースオフの時に向かい合った時に、ずっとベルトを見ていたので、こいつやるなと思っていた。もちろん(子供の声も)届いていました。力になりましたし、最後いけたのも子供のおかげ。妻の声も聞こえてきましたし、最後いかなきゃと思っていきました。次はもっといい試合を見せられるように、頑張ります。

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