「ホンモノぶっ倒した、極上のバッタモン、堤聖也です！」 竹原ピストルの歌詞から引用

＜8大タイトル戦＞井上拓（右）に勝利した堤（撮影・島崎忠彦）

　◇プロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ　同級2位 堤聖也（角海老宝石）＜12回戦＞王者 井上拓真（大橋）（2024年10月13日　東京・有明アリーナ）

　挑戦者で元日本バンタム級王者の堤聖也（28＝角海老宝石）がWBA同級王者の井上拓真（28＝大橋）を破り、新王者となった。12回を戦い抜き、3－0（114－113、115ー112、117－110)の判定勝ち。高2のインターハイで敗れた相手に12年越しでリベンジを果たし、プロ14戦無敗で世界のベルトをつかんだ。

　歓喜の涙を流した新王者はリング上でのインタビューの最後にマイクを握り、「ホンモノをぶっ倒した、極上のバッタモン、堤聖也です！」と絶叫した。

　前日にも自身のXに「"ホンモノぶっ倒す、極上のバッタモン"」と投稿していた。

　このフレーズはアーティスト、竹原ピストルが2014年にリリースした「俺のアディダス～人としての志～」の歌詞から引用したもの。

　堤はかつて、竹原ピストルについて自身のSNSで「今日もずっと聴いてるし、今も聴いてる。めちゃくちゃやる気出る言葉ばかりで活力になっております」「ずっと、背中を押してもらってます」などと感謝の言葉をつづっていた。

　ネットでは「俺のアディダスじゃん。堤チャンピオン竹原ピストル好きなんすね！」「堤選手竹原ピストルすきなんだーって思ってうれしかった」などの反応が上がった。

　◇堤　聖也（つつみ・せいや）1995年（平7）12月24日生まれ、熊本市出身の28歳。中学から地元の本田フィットネスジムでボクシングを始める。九州学院高―平成国際大。アマ通算84勝（40KO）17敗。ワタナベジムから18年3月にプロデビューし、19年9月に角海老宝石ジムへ移籍。22年6月、日本バンタム級王座を獲得して4度目の防衛に成功した。身長1メートル66、リーチ1メートル64。左右スイッチのボクサーファイター。