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父と調整で女王復活! 美夢有が涙のV「最高っ!」3季連続の戴冠へ「精いっぱい頑張りたい」

スポニチアネックス / 2024年10月14日 4時3分

<富士通レディース2024最終日>今季初優勝を果たし父・勝臣さん、母・有貴さんと笑顔を見せる山下美夢有(撮影・会津 智海)

 ◇女子ゴルフツアー 富士通レディース最終日(2024年10月13日 千葉県 東急セブンハンドレッドC=6697ヤード、パー72)

 2季連続年間女王の山下美夢有(23=加賀電子)が通算14アンダーで並んだ古江彩佳(24=富士通)をプレーオフ2ホール目で下し、涙の今季初優勝を飾った。2差6位からこの日ベストの66で追いついた。現在のメルセデスランクは2位。3季連続の戴冠に向け、女王争いで反撃ののろしとなるツアー通算12勝目となった。国内プロデビュー戦だった馬場咲希(19=サントリー)は通算8アンダーの14位で終えた。

 幾度も悔し涙を流してきた。だからこそ感じた。ウイニングパットを沈めた山下は「あ、やっぱ優勝って違うな。最高っ!」と思った。今季ここまで18試合で2位が実に7度。絶対女王が苦しみながらつかんだ涙の約1年ぶりの勝利だった。

 「本当になかなか勝てなかったので、この優勝は本当に意味のある1勝だなと思う」

 プレーオフの相手は大会3勝を誇るメジャー覇者・古江。18番パー4での2ホール目では169ヤード先のピンに向け6Uを振り切った。6メートルにつけてパーとし、ボギーだったライバルを下す。正規のラウンドでは最終18番で13メートルのパーパットをねじ込み、プレーオフに持ち込んだ。前週は39度の発熱で途中棄権も、今大会に向け父・勝臣さん(49)と懸命にスイングリズムを調整。自己採点は「60点」というが「勝ちたい」という執念があった。

 2年連続でツアーNo・1に輝いた第一人者。ただ、今季は一歩勝利に届かぬ日々が続いた。全米女子プロで2位に入ってパリ五輪代表入り。しかし、そこでもメダルを目前で逃して悔し涙を流した。ただ、金メダルのリディア・コ(ニュージーランド)から「私の別荘で一緒に練習しよう」、渋野日向子からは「早くこっちにおいで」と米ツアーに誘われる実力がある。優勝は時間の問題だった。

 この勝利でメルセデスランク首位の竹田麗央との差は541・4ポイントとなった。逆転の最低条件は残り6試合で2勝以上。「精いっぱい頑張りたい」。2年連続で年間5勝を重ねてきた23歳が、勝負の秋にギアを上げる。 (中村 文香)

《古江 4勝目お預け》 古江はプレーオフ2ホール目で敗れ、日本人最多に並ぶ同一大会4勝目はお預けとなった。「ここまで来て2位というのは悔しい」。1打リードで迎えた最終18番パー4でパーオンを逃してボギーを叩き、先にホールアウトしていた山下と並んだ。同じホールでのプレーオフでも2度、グリーンを捉えられず惜敗。エビアン選手権を制した実力者は「ショットが良くなかった。その時点で怪しいゴルフだった」と冷静に自身を見つめた。

《馬場 V争い自信に》 22年全米女子アマ覇者の馬場は1打差4位から73とスコアを落とし、デビュー戦を14位で終えた。「優勝争いができると思っていなかったので、最終日を1打差でプレーできたのは勉強になった」と気丈に語った。粘りのプレーで上位争いを続けたが、最終18番パー4で試練が訪れる。バンカーからの脱出に2打を要し、6オン2パットの「8」を叩いて目を赤くした。今後は米ツアー最終予選会に臨む。「今回学んだことを練習に生かしたい」と顔を上げた。

《TOTOジャパンC 春花ら5選手初出場》 富士通レディース終了時のメルセデスランク上位35人(米ツアー枠の西郷と古江を除く)が31日~11月3日開催のTOTOジャパンクラシック(スポニチ主催、滋賀・瀬田GC北C)の出場権を獲得した。同ランクトップを走る竹田麗央、2季連続女王の山下美夢有をはじめとした日本トップ選手が集う。川崎春花ら5選手が初出場となる。

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