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5度手術の苦労人…日本ハム・浅間が延長10回サヨナラ打「腐らずにやってきて良かった」

スポニチアネックス / 2024年10月14日 6時2分

<日・ロ>10回、サヨナラ打を放ち選手らと喜びを爆発させる浅間(右)(撮影・高橋 茂夫)

 ◇パCSファーストS第2戦 日本ハム3―2ロッテ(2024年10月13日 エスコンF)

 感情が爆発した。グラウンドに日本ハムナインの歓喜の輪ができる。浅間の咆哮(ほうこう)が、エスコンフィールド過去最多3万7638人の大歓声でかき消された。涙で前が見えないファンもいる。苦労人のCS通算9打席目での初安打が、殊勲打になった。

 「耳がおかしくなるくらい大きな声援を頂いた。本当に記憶ないんです。最高です!」。同点の延長10回2死一、三塁。緊張の場面で打席を迎えたが、大歓声が聞こえなくなるほど「グッと集中した」。そこからの記憶は、もうない。沢村の高めに大きく外れた直球を右翼線にはじき返し、1勝1敗の逆王手に持ち込む劇的なサヨナラ打だ。

 神様は試練を与え続けた。プロ入り後は、腰や両足首を含めて5度も手術を経験。メスを入れるたびに、打撃の感覚は変わった。レギュラー候補に名を連ねていた昨春キャンプは、左足首を骨折。沖縄県内の病院で診断を聞いた瞬間に「頭が真っ白になった」と、その後の医師の言葉は何も覚えていない。昨季は実戦復帰した後も再手術が必要なため、左足にボルトが残ったままプレーした。

 今季序盤にも右手首を痛め、試合後は必ずアイシングをしてから球場を出る。苦難の連続。でも、立ち上がることを諦めなかった。「腐らずにやってきて良かった。地道にリハビリをトレーナーさんに支えられながらやっていた。ちゃんとやっておけば良いことあるなって…」と笑った。

 敗色濃厚だった一戦で勝利し、14日の第3戦で勝てばソフトバンクが待つファイナルSに進出する。チームを生き返らせた浅間は「最高の形で(CS)初安打になったけど、明日勝たなきゃ意味ない」と表情を引き締める。何度もはい上がってきた男だから、神様がほほ笑んだ。(田中 健人)

 ≪日本ハム CS延長での劇打は初≫浅間のサヨナラ打は15年9月23日ソフトバンク戦以来2度目でポストシーズンでは初めて。プレーオフ、CSでのサヨナラ試合は通算17度目。日本ハムでは06年第2S(2)ソフトバンク戦の稲葉篤紀、09年第2S(1)楽天戦のスレッジに次いで15年ぶり3度目で、延長では初めて。

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