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阪神球団歴代最多勝利…名将ありがとう ラストゲームでも“岡田節”炸裂「ひどいな。え?最後の試合に」

スポニチアネックス / 2024年10月14日 5時16分

セCS1st<神・D> ライトスタンドには「岡田監督 ありがとう」の横断幕が掲げられた (撮影・須田 麻祐子)

 ◇セCSファーストシリーズ第2戦 阪神3-10DeNA(2024年10月13日 甲子園)

 球団歴代最多552勝の岡田監督が「集大成」と位置づけた戦いが寂しい形で幕を閉じた。DeNAの強打にねじ伏せられて10失点。打線も苦手のジャクソンを攻略できなかった。試合後の第一声は「ひどいな。え?最後の試合に」。2連敗で敗退が決まった。

 3回に捕手を代える異例の采配をした。先発の高橋が2回に4点を奪われ、梅野を下げ坂本を出した。初戦から梅野のリードに納得いかなかったようで「普通やったら(2戦目に)使わへんけど。最後やからのう」と本意ではないオーダーを組んだことを示唆した。

 監督に復帰した2年が終わった。「日本一までなったのに、なんで心残りがあんねん。順番を間違えただけや。1年目に(日本一に)なってしまうから、おかしなったんや」。18年ぶりリーグVと38年ぶり日本一に輝いた昨年と違い、打線低迷に苦しんだ。5月12日、横浜でのDeNA戦のミーティングで声を荒らげた。「フロントは出て行ってくれ」とコーチだけを残し、「大山と佐藤をどうするんや」と主砲2人の再生プランを求めた。うなずける案は出ず、後に2人を2軍に降格させた。

 ユニホームを脱ぐことが決まったこの日も、選手への苦言を忘れなかった。自らが抜てきした昨季MVPの村上は、7回にソロを浴びたこともあって「(昨年の)1年で終わってしまうよ」と忠告した。中野には「(相手は)研究してるって。まだファーストストライクを全然打たん」と改善を求めた。2戦で1安打の佐藤輝には就任直後から最後まで厳しかった。来季はフロントに入る。「野放しにしたら全然やもんな。大変やで。怒る人間がゼロやったら」と今後のチームを案じた。約10分間の会見で、最後のダメ出しをした。

 試合後、スタンドを埋めたファンに姿を見せられなかった。現役時代の応援歌が、主人なき状態で流れた。CS前から続く体調不良を理由に、球団があいさつを止めたと、粟井一夫球団社長が明かした。シーズン終了のオーナー報告の中止、退任会見を延期とする異例の幕切れ。症状は「現時点で大病ではない」という認識を示した一方、指揮官はCS期間中の自家用車の運転を控えた。息切れを訴え、呼吸を補助する器具を監督室に置いた。お礼を伝えに訪れた選手が会話できないほど、疲弊していた。万全な状態で最後の采配を振れなかったことが悔やまれる。 (倉世古 洋平)

 ○…阪神電鉄本社での恒例のオーナー報告は見送られたが、杉山健博オーナーは試合後に球場クラブハウスで岡田監督と会談した。「これ以上ない2年間の成績で球団への貢献も多大だった」と感謝を伝えると、岡田監督は「任された責務は全うできたかな」と応じたという。岡田監督の退任に至った経緯については「2人の間で最初から2年間という話だった。激務であることと年齢を考慮した。これまでの功労を称えて、フロントに入っていただきたいとお願いして、受けていただいている」と説明した。

 ○…阪神が2連敗でファーストS敗退。CSで2桁失点するのは、17年ファーストSのDeNA第2戦で13失点して以来2度目。イニング6失点も同戦の7回以来2度目で、球団の最多タイ記録。

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