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DeNAが連勝突破!三浦監督は初ファイナル進出「チームが集中していた」15安打10得点の大勝

スポニチアネックス / 2024年10月14日 5時32分

<神・D>ファンの声援に応える三浦監督(撮影・大森 寛明)

 ◇セCSファーストS第2戦 DeNA10―3阪神(2024年10月13日 甲子園)

 DeNAは13日、阪神との「2024 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストステージで2連勝を飾り、7年ぶり3度目のファイナルステージ進出を決めた。2試合連続2桁安打の15安打で10―3と大勝した。三浦大輔監督(50)は就任4年目でファイナルステージ初進出で、16日から敵地・東京ドームで、レギュラーシーズン3位からの成り上がりを目指し、リーグ優勝の巨人に挑む。

 序盤の集中打で主導権を握り圧倒した。終わってみれば15安打10得点の大勝で、三度目の正直でファーストSを突破。指揮官としてファイナルS初進出を決めた三浦監督は「本当にチームが集中していた。序盤から打線がつながりみんなが同じテンションで戦えた」と目を細めた。

 0―1の2回だ。先頭の宮崎が高橋から左中間二塁打すると、1点が欲しい場面で小技の利く6番桑原に犠打ではなく強攻を指示。桑原は右前にはじき返し一、三塁と好機を広げた。その後、無死満塁から戸柱の右中間への逆転3点二塁打まで4連打。「狙い球を絞った攻撃ができた」と指揮官はうなずいた。

 横浜進化。今季スローガンを象徴するのが、新設された〓岡オフェンスチーフコーチの存在だ。DeNAで現役引退後、20年から23年までアナリスト(スコアラー)を務め、今季ヘッド格の同職に着任した。試合中の攻撃時は三浦監督と連携し、チーム独自で算出している指標「期待値」を基にシミュレート。犠打よりも安打を放てる可能性の高い選手には、セオリーにはめず「打て」のサインを出して後押しする。

 今季のチーム打率・256、安打数1246、得点数522はリーグトップ。一方犠打85はリーグ最少だった。2回の桑原の打席も〓岡コーチは「監督とも話し、ヒッティングでいこうとなった」と期待値が導く冷静な判断を信頼に変えた。

 ブレない野球で16日から巨人に挑む。今季は8勝16敗1分けと苦戦も、勢いなら負けない。過去3位から日本シリーズに進出したチームは10年ロッテと17年DeNAだけ。その前回17年も、甲子園でのファーストSで阪神を下し、駆け上がった。相手には1勝のアドバンテージがあり、先発投手もエース級から投入できる。「当然向こうが有利。でもこうして勢いがあるのは、盛り返す要素になる」と三浦監督。胸を張り東京ドームに乗り込む。(大木 穂高)

 ≪セ初の3位からの日本シリーズ制覇へ≫レギュラーシーズン3位チームのファイナルS進出は、22年阪神以来19度目。2戦2勝で決めたのは21年巨人以来8度目でDeNAでは初めて。過去、3位から日本シリーズに進出したのは10年ロッテ、17年DeNAの2度だけ。さらに日本一はロッテのみ。DeNAが14年ぶり2度目、セでは初の3位からの日本シリーズ制覇に挑む。

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