福山雅治「帰ってきました、長崎！」 9年ぶり凱旋は自身初のフリーライブ&スタジアムこけら落とし

長崎スタジアムシティのこけら落としフリーライブを行った福山雅治

　　歌手で俳優の福山雅治（55）が13日、長崎市の長崎スタジアムシティ内のサッカースタジアム「ピーススタジアム」のこけら落とし公演「Great　Freedom」を行った。自身初のフリーライブで約2万5000人を動員し、故郷に錦を飾った。

　空が鮮やかなオレンジ色に染まった午後5時。真っ白な衣装で現れた地元の英雄を超満員の観衆が歓声と手拍子で迎えた。「帰ってきました、長崎！」。2015年以来9年ぶりの凱旋公演の幕開けは「HELLO」。優しく伸びる歌声と歓声が響く。「長崎で見るに値することを」と故郷への思いをつづった「18～eighteen～」やこの日のために書き下ろした新曲などを披露した。

　「エンターテインメントの力で何かを踏み出す一歩に」との思いを込めた公演。伝説の音楽番組「ザ・ベストテン」が、県内で1983年に行った公開生放送を見た高揚が、窮屈に感じていた生活を変えた。40年余りの時を経て、高揚を届ける側になった。

　県内での無料ライブとしては過去最大規模。同施設の建設を主導した地元企業のジャパネットホールディングス（佐世保市）が福山からの提案を快諾し実現した。新たなシンボルの誕生に「生まれ変わった街と言ってもいいんじゃないでしょうか！僕も生まれ変わった気持ちです！」と大興奮。約53万件の応募があった今回のイベント。隣接する「ハピネスアリーナ」や県内23カ所のライブビューイングと生配信も含め、計約32万人が福山の雄姿を耳に目に焼き付けた。　（高原　俊太）