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拓真 3度目の防衛失敗 同年代の新王者を拍手「技術うんぬんよりも気持ちで相手が上回っていた」

スポニチアネックス / 2024年10月14日 4時27分

客席に向かって手を合わせる井上(撮影・篠原岳夫)

 ◇プロボクシングWBA世界バンタム級タイトルマッチ 同級2位 堤聖也(角海老宝石) 判定 王者 井上拓真(大橋)(2024年10月13日 東京・有明アリーナ)

 王者の井上拓が3度目の防衛に失敗し、王座から陥落した。判定結果を聞く前から、負けを確信していた。新王者となった同学年を拍手で称えながら「技術うんぬんよりも気持ちで相手が上回っていた。自分が弱かっただけ」と目を赤くした。

 同世代の意地のぶつかり合いに屈した。立ち上がりは左ジャブで相手の動きを止めたが、中盤以降はロープを背負う場面が増え、10回にはロープ際で左フックを被弾してバランスを崩したところでダウンを宣告された。両手を広げてレフェリーに抗議するも判定は覆らなかった。最終12回は足を止めて打ち合うもKOは奪えず。“仮想・堤”として兄・尚弥とは連日マスボクシングで万全の対策を重ねてきたが、新王者が井上兄弟の想定を上回った。

 堤戦後にはWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(M・T)との統一戦を見据えていたが、痛すぎる敗戦でプランも白紙に。今後については「ゆっくり休んでから考えたい」と言葉を絞り出した。

 ▽堤―井上拓VTR 堤が積極的に手数を出し、流れをつかんだ。基本は右構えで細かくパンチを出しながら前進し、井上拓をロープに追い込んで連打を浴びせた。10回には左を当ててダウンを奪う。最後まで攻め続ける執念とスタミナは見事だった。井上拓は劣勢となり、右のカウンターを狙いすぎた。攻撃の組み立てや防御面で丁寧さに欠け、王座を失った。

 ▽黄金世代 1995年度生まれはボクシング界の黄金世代だ。岩田と堤が新王者になったことで、世界王者は新旧合わせて7人。出世頭は、きょう14日にWBOスーパーフライ級王座の初防衛を目指す田中で、国体、高校総体の決勝で井上拓を破った。プロでは日本選手最速の5戦目で世界王座に就き、今年2月に世界4階級制覇を果たした。ユーリ阿久井は国体で田中に敗戦。岩田は3年時の総体で田中、井上拓を破り優勝した。高校時代からそれぞれの因縁があった同学年5人が、13、14日の世界戦に顔をそろえた。

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