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田中恒成「(井岡戦とは)全然違う負け。悔しさしか残らない」初防衛戦でまさかの陥落

スポニチアネックス / 2024年10月14日 20時41分

<8大タイトル戦>カフ(右)に敗れ王座陥落した田中(左)(撮影・島崎 忠彦)

 ◇プロボクシングWBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ   王者 田中恒成(畑中)<12回戦>同級5位 プメレレ・カフ(南アフリカ)(2024年10月14日 東京・有明アリーナ)

 WBO世界スーパーフライ級王者の田中恒成(29=畑中)が同級5位プメレレ・カフ(30=南アフリカ)に12回判定1―2(114―113、113―114×2)で敗れて初防衛に失敗した。

 リングアナウンサーによりスコアが読み上げられる前に田中はリング周囲の観客に手を合わせ、対戦相手カフの手を挙げた。「勝ち負けにかかわらず正々堂々と戦った相手への感謝。そして勝とうが負けようが応援してくださった方への感謝です」と説明した。

 20年大みそか、当時のWBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔に喫したプロ初黒星とは意味合いが全く異なる。

 「全然違う負けだと思います。悔しさしか残らない。判定に納得していないとかではなく、ここで負ける自分に。悔しさしかないですね」

 井岡に敗れて以降、守備の見直しに始まり、基礎からボクシングを学び直した。スケールアップできた手応えをつかみ、今回は本来の持ち味であるスピードを取り戻し、一つの完成型を示す試合と位置づけた。

 序盤はジャブを突き、プレスをかけながら右ボディーストレートやいきなりの右を入れる。挑戦者はじりじり後退しながらもワンツー、思い切り良く振る左フックなどで対抗。ほぼ互角の立ち上がりだった。4回は相手の大振りをブロック、あるいは距離やボディーワークでかわしつつ、いきなりの右などで追い込む。流れをつかんだかに見えた。ここで落とし穴が待っていた。5回に右アッパーを空振りしたところへ右ストーレトを合わせられ、ダウンを喫した。直後の6回にジャブから組み立て直し、7回から距離を詰めて反撃。しかし前がかりになれば、それだけ被弾も増える。追い上げたものの、わずかに及ばなかった。

 「ダウン後の対処、ペースの持っていき方はいい流れでできた。でも届かなかった」

 ジャッジ3者とも1点差。結果的にダウンを奪われていなければドロー防衛もあり得た。

 今後について明確な言葉はなかった。あまりにも想定外で答えられなかったと言うべきかもしれない。「今は考えられない。どういう形でも人生は続く。前を向いてやるだけ。今日、これまでをしっかり振り返り、整理して前へ進みたい」。プロ16戦目、井岡戦の敗戦から立ち直る過程でボクシングスタイルだけではなく、心構えや人生に対する考え方も変化したと本人は言う。今回のつまずきも、きっと糧にする。

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