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判定負けのアシロ「ベストを尽くした。スピードが速かったし左ストレートが強烈だった」天心を称える

スポニチアネックス / 2024年10月14日 20時47分

<WBOアジアパシフィックバンタム級王座決定戦>4回、アシロ(右)に攻められる那須川(撮影・藤山 由理)

 ◇WBOアジア・パシフィック・バンタム級王座決定戦 同級1位 那須川天心(帝拳)<10回戦>同級2位 ジェルウィン・アシロ(フィリピン(2024年10月14日 東京・有明アリーナ)

 “神童”那須川天心(26=帝拳)が3―0判定でプロボクシングデビューから5連勝を飾り、キックボクシングから転向後初のタイトルを獲得した。国内での世界挑戦資格を得られる地域タイトルを手にし、来年の世界挑戦がいよいよ現実的となってきた。

 初回は右のジャブを出す那須川に対し、アシロがカウンターを狙う展開。那須川はこの回の終盤に左ストレートをカウンターで当てた。互いに距離感をつかんでいく中、アシロもカウンターだけでなく、前に出る場面もあるなど、緊迫感あふれる試合となった。

 9回には那須川が右のジャブから左のボディーでアシロからダウンを奪う。最終10回にはアシロのバッティングで那須川は左まぶたの上をカットし流血したが、最後までパンチを出し続けた。

 試合後はリング上で那須川と抱き合い健闘を称え合ったアシロ。判定を聞くと2度小さくうなずき、納得した様子で周囲に一礼してリングを降り「私はこの試合ベストを尽くしました。次回必ずばん回したいと思います。(那須川は)ボクシングがとてもうまかった。スピードが速かったしパンチも強かった。左ストレートが強烈だった」とコメントした。

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