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【浜田剛史の目】接近戦の力勝負でも強い中谷 バンタム級日本人世界王者で一番のパワー

スポニチアネックス / 2024年10月14日 23時20分

<世界8大タイトル戦 中谷・ペッチ>2度目の防衛を果たした中谷(撮影・島崎 忠彦)

 ◇WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・中谷潤人 6回2分59秒TKO勝ち 同級1位ペッチ・ソー・チットパッタナ(2024年10月14日 東京・有明アリーナ)

 中谷がパワーを見せつけた一戦だった。相手はタフでうまさもあったが、中谷は1回から4回までは自分の懐の深さを生かして距離を取り、様子を見ながら技術力で優位に戦った。5回から接近戦に切り替えると、6回に連打でダウンを奪い、勝負を決めた。タフな相手の距離での勝負に出たわけだが、パワーで押し切ってしまった。

 離れても長いパンチがあり、くっついても力勝負できる。バンタム級の4人の日本人世界王者の中で一番力があることを示した内容だった。

 那須川はKOはできなかったが、いい経験ができた。相手は上半身を常に動かして、スピードもあり、那須川をよく研究していた。那須川が踏み込んで打つと、必ずパンチを返してくるので、なかなか体重を乗せたパンチを打つことができなかった。相手を見てしまい、足がいつもよりも動かなかった。それでもボディーから上へと攻める中で、徐々にリズムをつかんだ。研究してきた相手にどうパンチを当てていくか、勉強になったと思う。(帝拳ジム代表、元WBC世界スーパーライト級王者)

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