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ソフトバンクの最終兵器“ギータ2世”笹川が1軍再招集 監督御前試合での1発アピール効いた!

スポニチアネックス / 2024年10月15日 5時2分

1軍に招集された笹川(撮影・岡田 丈靖)

 “ギータ2世”が最終兵器としてスタンバイする。ソフトバンク笹川吉康外野手(22)が、1軍に再招集されたことが14日、分かった。「みやざきフェニックス・リーグ」に参戦していた左の大砲候補は13日までに野村勇内野手(27)と福岡へ戻った。16日開幕のクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(S)を前に、15日の全体練習から合流する。左膝違和感を抱える周東らの状態次第となるが高卒4年目で初のポストシーズンデビューも十分にある。

 宮崎でもまれてきた笹川が、再び1軍に呼ばれた。走塁と守備が光る佐藤直でも、一発が魅力の大砲、リチャードでもなかった。1メートル93、95キロの巨体に加えて、22歳と若いリーサルウェポンが、ポストシーズンの用兵としてスタンバイする。

 「CSに出られたら最高です。大逆転狙いでいきたい」

 1軍を離れ、今月5日のファーム日本選手権出場のために宮崎へ向かう直前、笹川は意気込んでいた。小久保監督からは事前にメールで「フェニックスの調子次第であるぞ」と発奮を促すメールも受け取り、バットでアピールを続けてきた。

 特に御前試合での一発回答が効いた。9日のフェニックス・リーグ、ロッテ戦。途中出場し、春季キャンプ地でもおなじみ両翼100メートルのアイビースタジアムの右翼場外に消える2ランを放った。小久保裕紀監督の宮崎視察日初戦だった。8日のロッテ戦でも7回に代打で右前打。指揮官と宮崎で再会した際には「昨日(8日)はナイスバッティング」と言われていた。毎回、映像でチェックされていた。期待の戦力と見られていた証だ。

 16日からの日本ハムとのCSファイナルSで、高卒4年目で初のポストシーズン出場が現実味を帯びてきた。ポストシーズンでは左膝違和感を抱える周東、右足首捻挫の近藤、右脚負傷明けの柳田と外野の主力がそれぞれ、不安を抱える。笹川は万が一の場合、代役を任せられると判断された。きょう15日の全体練習から再合流して、出番をうかがう。

 笹川は今季のウエスタン・リーグでは113試合で打率・257、7本塁打、54打点。リチャードと並ぶ打点王となるなど確実性が上がった。1軍戦は今季7試合ながら、6月15日阪神戦ではプロ1号も刻んだ。球界トップクラスのスイングスピードに加えて快足、守備の安定感も兼備する。「本塁打はもちろん、1軍で生き残るにはアベレージを残すしかない。長打よりも率を残せるように」と意識から変えてきた。

 若さと勢い、強打が自慢の日本ハムに対し、同じくフレッシュな笹川が、ここぞで出番を待つことになる。 (井上 満夫)

 ≪16日CSファイナルS初戦、近藤5番・DH出場有力≫近藤は間に合った。16日の日本ハムとのCSファイナルS初戦に「5番・DH」での出場が有力だ。9月16日オリックス戦での二盗成功後に右足首を捻挫し離脱。独自のリハビリを続け、12日にベースランニングやスライディングを再開、13日の実戦形式の打撃練習では岩井の球を右翼テラス席に運んだ。順調に回復し、同日の練習後に出場可否を問われた際には「それは監督さん次第ですね」と自身にはOKサインを出していた。ケガに強いバットマンが、チームに気迫で貢献する。

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