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【筑後鷹】ブレーク予感させるソフトバンク育成3年目・大竹 師匠・千賀に1軍初勝利で恩返し誓う

スポニチアネックス / 2024年10月15日 5時2分

1メートル86の長身から投げ込む直球とフォークを武器にブレークの予感が漂う大竹風雅(撮影・岡田 丈靖)

 育成3年目のソフトバンク・大竹風雅投手(25)にブレークの予感が漂う。優勝マジック1で迎えた9月27日のウエスタン・リーグ広島戦(由宇)で公式戦初登板初先発して、6回1失点で初勝利を挙げて連覇に貢献した。1メートル86の長身から投げ込む直球とフォークが武器。今年1月の自主トレで弟子入りしたメッツ・千賀滉大投手(31)に1軍で勝利して恩返しすると誓っている。

 背番号136がついに翼を広げた。大竹がウエスタン・リーグ2連覇が懸かった9月27日の広島戦で公式戦初登板初先発し、6回6安打1失点で初勝利を手にした。「希望はゼロが良かったんですけど、自信にはなったと思います」。昨年のウエスタンVが懸かった試合は同じく公式戦初先発だった前田純が好投。今季は支配下登録を勝ち取り、1軍でプロ初勝利と飛躍しただけに大竹への期待も高まる。

 すらっとした長身から最速152キロの直球とフォークを武器とする育成3年目。昨秋のキャンプで小久保監督が高い潜在能力を評価して注目されたが、春先に出遅れた。「右肩の肩甲下筋」の肉離れで6月まで投げられなかった。「少しでもプラスの状態で戻りたいとやってきた」。希望を失わず夏場に復帰すると、3、4軍の非公式戦で13試合に登板して防御率2・18と結果を残してチャンスをつかんだ。「本当はもっと前半から投げたかったけど。ストレートで押せているし、フォークで三振も取れている」と手応えを語る。

 投球フォームや球種などの特徴はメッツの千賀と重なる。「そう言われることは増えました。全然、足元にも及ばない。少しでも近づけるように」と謙遜する。今年1月に初めて自主トレに弟子入りした。その落差と鋭い変化から「お化け」と称されるフォークの投げ方のヒントをもらった。「ふぁーん(抜いて)と投げるのではなく、いかにストレートに近くバッターに分かりにくく」と助言を受け、練習から意識している。

 グラウンド外でも学ぶことはあった。自主トレ期間中、オーガニック(無農薬)の食材で調理された食事を朝昼晩と用意してもらった。「なるべく野菜を取って。バランスいい食事をと。まねできるところはしたい」。2軍の初勝利はもちろん通過点で「1軍で勝利を挙げてから報告したいです」と恩返しを誓う。

 小久保監督も「2軍の決定戦ではよく投げたよね」と復活を喜んでいる。だが、指揮官が視察した10日のフェニックス・リーグ西武戦では先発して5回5失点。指揮官は走者が出ると球速が落ちたことなどに触れ、「まだまだやることが多い」と課題を指摘した。

 東北福祉大時代から故障が多く、その分だけ伸びしろを秘めている。「ケガなく、もっと上で投げられるように」。秘めたポテンシャルが開花するのはこれからだ。 (杉浦 友樹)

 ◇大竹 風雅(おおたけ・ふうが)1999年(平11)8月22日生まれ、福島県出身の25歳。光南では甲子園出場なし。東北福祉大では故障がちで公式戦登板は2試合だった。21年ドラフト5位でソフトバンク入団。22年オフに育成契約。1メートル86、87キロ。右投げ左打ち。

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