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中畑清氏 残念だった阪神の覇気感じられない戦いっぷり

スポニチアネックス / 2024年10月15日 5時32分

中畑清氏

 【キヨシスタイル!】残念だな。セ・リーグのCSファーストSで敗退した阪神。3位のDeNAに下克上を許したことが、じゃない。その戦いっぷり。覇気が全く感じられなかった。それが残念なんだ。

 打者は淡々と凡退を繰り返し、投手陣もずるずる失点を重ねる。特に第2戦は3―10の大敗。必死さも悔しさも伝わってこない。ファンに見せちゃいけない試合だった。

 短期決戦。調子の良い悪いはあるよ。でも、気持ちにムラがあっちゃいけない。調子が良くなくても、気持ちの上では絶対負けないというものを出していかないと。

 岡田監督の2年間、阪神は素晴らしい野球をしてきた。去年は日本一という立派な足跡を残した。今年は最後まで優勝を争っての2位。その監督に「ひどいな。最後の最後に」と言わせちゃダメだよ。

 岡田監督の退任が早々と表に出たのが良くなかったのかな。監督はどうせ代わるんだからって…。違うだろ。自分たちを日本一に導いてくれた監督。やめたくなくなるような試合をして送り出してほしかった。

 パ・リーグは対照的だったね。2位の日本ハムが初戦を落とし、第2戦も9回1死まで1―2とリードを許していた。万波の起死回生の一発で追いついてさ。延長10回には2死無走者から松本剛が四球で出て、清宮が中前打でつなぎ、浅間がライトへサヨナラヒット。本拠地エスコンフィールドの興奮が伝わってきたよ。

 14日は福島県会津若松市でJA全農WCBF(一般財団法人世界少年野球推進財団)の少年野球教室があってね。子供たちを指導していて、第3戦は見られなかった。でも、結果を聞いてイメージできた。2点先制されながら追いついて、終盤に突き放しての逆転勝ち。勝利を目指してチーム一丸で向かっていったんだろうな。

 新庄監督、本当にいいチームをつくった。2年連続最下位に甘んじながら、ブレることなく自分の目指す野球を選手に植え付け、就任3年目で2位に躍進。CSファーストSも土壇場で踏ん張って勝ち上がった。ファイナルSも楽しみだな。

 最後に岡田監督、お疲れさまでした。まずはゆっくり休んでもらいたい。(スポニチ本紙評論家・中畑 清)

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