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東尾修氏 自信垣間見えた日本ハム・清宮の初球打ち 確実に一皮むけた感が

スポニチアネックス / 2024年10月15日 6時2分

<日・ロ>8回、安打を放つ清宮(撮影・高橋 茂夫)

 ◇パCSファーストS第3戦 日本ハム5―2ロッテ(2024年10月14日 エスコンF)

 【東尾修 視点】プロ7年目。日本ハム・清宮は確実に一皮むけた感がある。3回に同点の2点適時打。1死二、三塁で浅間が見逃し三振に倒れた直後の打席だった。前日にサヨナラ打のヒーローが凡退し、ベンチや場内のボルテージが下がった直後、清宮は初球を狙い打った。今季は初球打ちの打率が5割超だが、この一打で球場の雰囲気を一瞬にして変えてみせた。初球を果敢に打てるのは、気持ちの強さの表れ。なにより、己の中に自信が芽生えているのだろう。

 打線が早い回に追いつき、投げては2番手・田中正が試合の流れを引き寄せた。守護神ながら5回2死一塁でマウンドへ。1回2/3を完全投球でリズムをつくると同時に2度、回をまたいで7回1死で河野にバトンを渡した。ともにイニング途中の交代。タイミングが難しい継投がはまった。新庄監督の思い切りの良さと、こちらも清宮同様に指揮官の自信が垣間見えた。

 16日からソフトバンクとファイナルS。敵地ではシーズン終盤に4連勝したが、強敵に変わりはない。大舞台での経験豊富な相手に対して清宮、万波ら若い選手が自信を胸に戦えるか。新庄監督がどんな采配を見せるのかも非常に楽しみだ。(スポニチ本紙評論家)

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