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デーモン閣下 早期がん以外にも命に関わる疾患「今日初めて、電波で話します」 究極の選択とは

スポニチアネックス / 2024年10月15日 21時7分

デーモン閣下

 早期がんの手術を受けたことを公表したアーティストのデーモン閣下が、15日放送のNHK・Eテレ「ハートネットTV」(後8・00)に出演し、大動脈の疾患を抱えていたことを公表した。

 今年2月に受けた内視鏡検査でステージ1の早期がんが見つかり、4~5月に入院して手術を受けたことを6月、公式サイトで公表していた。かかりつけの医師に検査を勧められて分かったもので、「物凄く早期のがんです。ラッキーですね」と言われたという。番組では、「我が輩の場合は、早期発見、早期治療だったので、持ってこいのサンプルですよね」とも話した。

 番組では、「早期発見もつかの間、大動脈に命に関わる疾患も見つかった」とナレーションが流れた。デーモン閣下の病気について、女優の財前直見が「2つの(病気を)患っていたことは初めて知りました」と驚くと、デーモン閣下は「今日初めて、電波で話します」と告白した。

 がんの手術を前にした検査で、体にもう一つの問題が発覚したという。内視鏡の手術で、がんの可能性があると指摘され、別の専門医に。見立て通り早期のがんが発見されたが、「“でもね。これちょっと怪しいところがあるんですよね。これ先に見てもらった方がいいですよ”と、また専門のお医者さんのところに…」。大動脈の一部に、血管の壁が薄くなって、こぶのようなものが見つかった。

 がんの切除、大動脈の手術をどちらを優先させるか、医師の間でも意見は分かれたという。「“とっととやっちゃおう”という人と、“がんの治療をやっている最中に破裂したら大変なことになるから、あっちの方を先にやってもらえ”みたいな話で。爆弾を先に処理しておいて、でも進んじゃうかもしれない、がんを後にやるのか。究極の選択だった」と打ち明けていた。

 どちらを優先させるか、2カ月間も答えは出なかったという。最悪の場合、がんを切除している最中に動脈が破裂する可能性もあった。最終的には、血液をサラサラにする薬を投与し、血栓が動脈を破裂させないようにしてから、がんを切除し、その後、動脈の手術を受けることになったという。

 ここで、また医師から究極の相談を持ちかけられたという。「動脈の方は、開胸手術をするので切りますので、細かい神経を切らないといけないので、何十万、何百万分の1の確率で、声を失うことがありますよ。声出す仕事をしていますよね。それでいいですか?」。デーモン閣下は「治療しておかないと死んじゃうんでしょう?声を失う可能性が何万分の1かあるか知らないけど、やらざるを得ないよねと。そこでずいぶん(気持ちが)変わりましたよね。プラスアルファがきたことによって」と、覚悟を決めたという。

 「声を失うかもしれませんよという手術だったので思うところはあった。いろんな覚悟をしていますよね。しょうがない、やるしかないんだと思ってから、早くやろうよってなった。どうせ早くやるなったら」。手術が決まるまではストレスもたまっていたといい、「そこでしたね、一番しんどかったのは」と振り返っていた。

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