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NHK会長 旧ジャニ・タレント出演を10月16日をもって解禁と正式発表 紅白出演も可能に

スポニチアネックス / 2024年10月16日 14時8分

東京・渋谷のNHK

 NHKの稲葉延雄会長は16日、東京・渋谷の同局で定例会見を行い、旧ジャニーズ事務所のマネジメント業務などを引き継いだ「STARTO ENTERTAINMENT」の所属タレントの番組への新規起用を再開することを正式に発表した。この日をもって解禁となる。性加害問題を受け、昨年9月に新規起用を停止してから1年以上が経過。ようやく事態が進展した。

 稲葉会長はこれまで補償業務を行っているSMILE―UP.、タレントが移籍したSTARTO社と定期的に面談を行い、取り組みの状況を継続的に確認してきたと説明。「被害者への補償と再発防止への取り組み、(SMILE社、STARTO社の)両社の経営の分離も着実に進んでいることが確認できる」と見解。「本日10月16日をもって、制作現場の判断でSTARTO ENTERTAINMENT所属のタレントへの出演依頼を可能とすることにしました」と報告した。

 この決定は「これまで推移を注視してきたうえでの総合的判断」だとし、最終的な決定は15日。担当者によると、両社への連絡はこの会見をもってメールにて行ったという。

 さらに、稲葉会長は「ただ、これで全て終わったとは当然考えておりません」とも。「この問題をめぐっては、マスメディアの沈黙という指摘があったようにNHKの当時の認識や対応は十分ではなかったと自省しております」と反省の弁。「これまで1年間にわたって続けてきた両社とのやり取りを通じて、状況の改善に一定程度、貢献できたと考えていますが、今後も放送業に携わるものとして職責をあらためて認識して、公共放送の役割を引き続き果たしていきたい。また、補償の対応などについて様々な意見があると承知しております。NHKとして引き続き、人権デューデリジェンスに基づいて、今後も両社とのコミュニケーションを続け、補償と再発防止の取り組みの進捗状況を確認していきたい」とした。

 スポニチ本紙の取材では、今年夏ごろから番組制作担当者とSTARTO社との間で、番組出演に向けた議論が水面下でなされてきた。

 創業者の故ジャニー喜多川氏による性加害問題を受け、昨年9月に同局の稲葉会長が新規契約をしないと明言。再開の条件を「被害者への補償と再発防止に向けた取り組みが着実に実施されていること」としてきた。

 被害者への補償業務に専念するSMILE―UP.は先月、被害を申告してヒアリングを行った524人に補償内容を通知し、約96%と合意したことを発表。SMILE社の藤島ジュリー景子代表取締役も関連会社4社の会長職を退任、STARTO社との経営分離も進んだ。稲葉会長も先月の定例会見で「総括的に判断していい時期を迎えつつある」と起用再開に前向きな考えを示していた。

 起用の再開が決まったことで、大みそかの紅白歌合戦への出場も大いに期待されるところ。昨年は44年ぶりにゼロ。「今年は見たい」と期待する声も多い。

 紅白への出演についても、稲葉会長は「今回は紅白歌合戦の制作に向けて判断したものではないが、今日をもって制作現場の判断で、STARTO社所属のタレントの起用が可能になる」と強調したうえで「制作現場のほうで、番組の内容、演出にふさわしいかどうかを判断していく」とオファーにも前向きであるとした。

 同局は例年、紅白は(1)その年の活躍(2)世論の支持(3)番組の企画・演出に合うか――の3点を軸に出場歌手を選定している。

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