世界ランク188位の伊藤あおいが快進撃 元全豪女王に続き格上撃破 ジャパンOP女子テニス

2回戦で勝利した後の会見で報道陣の質問に応じる伊藤あおい

　◇女子テニス　木下グループ・ジャパン・オープン第3日（2024年10月16日　大阪・モリタTCうつぼ）

　シングルス2回戦が行われ、世界ランキング188位の伊藤あおい（20＝SBCメディカルグループ）は同50位で第8シードのエリザベッタ・コッチャレット（23＝イタリア）と対戦し、6―4、6―3で下して勝利して準々決勝に進んだ。

　予選から勝ち上がってきた伊藤は、前日の1回戦で20年全豪女王のソフィア・ケニン（米国）を撃破。続く2回戦で、世界ランキングで上回るコッチャレットと対戦した。

　第1セットは2―4とリードされながらも、4ゲーム連取で奪う。第2セットも1―3から逆転。冷静なプレーで5ゲームを連取して勝負を決めた。

　「自分でも驚いているけど、やっぱりうれしいです。物理的なパワーはゼロに等しいですけど、気持ち的なパワーは比較的あったので頑張れた。（1回戦後に）試合の後に祝福の言葉を頂いて、次の試合でボロ負けしたら目も当てられないなと思っていた」

　ジョーク交じりに試合を振り返った伊藤。ループやスライスを多用する独特なスタイルを貫き、準々決勝に勝ち上がった。

　今大会は大坂なおみがケガのために欠場。だが、シングルスでは世界ランキング179位の斎藤咲良（18＝富士薬品）も2回戦に進出するなど、日本勢の奮闘が光っている。