「もう、できないかもしれないけど…」左腕負傷の早田ひな、復帰未定も「できることを最大限に」

手を振り、笑顔でトークショーに登場した早田ひな（撮影・平嶋　理子）

　パリ五輪卓球女子シングルス銅、団体銀の早田ひな（日本生命）が16日、大阪市内で所属する日本生命主催のトークショーに登場した。

　パリ五輪では大会中に左腕を負傷しながらも、シングルス銅メダル、そして団体銀メダルを獲得した。五輪後の復帰戦として臨んだ今月10月のアジア選手権では、優勝した団体は出場なし。シングルスに臨む予定だったが、初戦を前にケガが再発して欠場した。

　イベント後には報道陣の取材に応じ、復帰のタイミングに関して「時間は掛かるかなというのは正直、思っている」と語った早田。その上で「本当に何も分からないし、もしかしたら、このままもうできないかもしれないけど、本当に未知の世界なので。とにかくできることを最大限にやっていきたい」と続けた。

　ただ、視線は4年後のロス五輪をしっかりと捉えており、集まった約400人のファンを前に「自分自身、生まれ変わって、違う早田ひなでプレーしていきたい。（これまでのスタイルを）ぶっ壊して、新しい自分でやっていきたい」と決意を口にした。より攻撃的な卓球への転換、そして肉体強化へと意欲を示し「（筋力で）一番鍛えていきたいのは、やっぱり腕」と語った。