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DeNA・筒香でタイ勝! 成り上がりGO!GO!技あり代打適時打 17年以来のCSファイナルS白星

スポニチアネックス / 2024年10月17日 5時33分

<巨・D>7回、適時打を放つ代打・筒香(撮影・島崎 忠彦)

 ◇セCSファイナルステージ第1戦 DeNA2-0巨人(2024年10月16日 東京D)

 6試合制で行われる「2024 JERAクライマックスシリーズ(CS) セ」のファイナルステージが16日、開幕した。リーグ3位のDeNAが2―0で1位の巨人に先勝。1―0の7回、筒香嘉智外野手(32)が代打で貴重な追加点となる左前適時打を放った。巨人のアドバンテージ1勝を加えて1勝1敗のタイ。前回3位から日本シリーズ進出を果たした17年を知る男が、「成り上がり日本一」への大きな白星を引き寄せた。

 打った瞬間、叫んだ。甘いスライダーを逆方向へ技ありの一打。筒香のライナー性の打球が三遊間を抜けると、三塁側ベンチはお祭り騒ぎだ。

 「ヒットコースに飛んだのはすぐに分かった。ツーストライクだったのでいろんな球種を待っていた。大事な追加点が取れてよかった」

 1―0の7回1死一、三塁。6回無失点の好投だったケイの代打で登場した。カウント2―2からの5球目。値千金の2点目を左前適時打で叩き出した。

 チームがCSに初出場した16年。CS進出を決めた9月19日の本拠地での広島戦後、主将だった筒香は当時現役だった三浦監督から「俺、今年で引退するわ」と告げられた。同29日の引退試合後、番長は「日本一になって、もう一度胴上げしてくれ」とナインに頼んだ。その年はファーストSで巨人を破ったが、ファイナルSで広島に敗れた。東京ドームでのCSはその16年以来8年ぶりだった。

 17年は主砲・筒香の活躍もあり3位から日本シリーズに進出。だが、日本一には届かなかった。その後、19年オフにメジャー移籍。5年ぶりの古巣復帰を後押ししたのが、三浦監督だった。今年3月、米国で指揮官からの電話を受けた。「戻ってこいよ」と15秒ほどの会話で帰国を決断。4月に復帰した。

 左脇腹の疲労骨折もあり思い描いた打撃ができず、今季は代打で16打数1安打、打率・063だった。12日の阪神とのCSファーストS初戦も代打で遊ゴロ併殺打。米国でも苦境を経験した心は折れなかった。

 リーグ優勝を飾った巨人との初戦を制し、アドバンテージを含めて1勝1敗のタイに持ち込んだ。過去のCSで3位から日本シリーズ進出は、10年日本一のロッテと、17年のDeNAだけだ。下克上ならぬ「成り上がり日本一」へ大きな1勝に導いた32歳を、三浦監督は「本当に勝負強い。さすが」と称えた。

 筒香は8年前の「日本一で胴上げしてくれ」の言葉を忘れていない。これでポストシーズン3連勝。「今は全員で戦っている。日本シリーズに行きたい思いはある」。筒香は約束を果たすために、バットを振る。(大木 穂高)

 ≪突破率43%≫シーズン3位のDeNAが第1戦に勝ち対戦成績を1勝1敗とした。日本シリーズをかけたプレーオフ、CSで1勝1敗に追いついたチームは過去14チーム。そのうち75年阪急、04年西武、10年ロッテ、14年阪神、18、19年ソフトバンクがシリーズ進出を果たしており、突破率は43%だ。

 ▽DeNAの17年ポストシーズン 3位でCSに進出し、ファーストSは阪神に2勝1敗。広島とのファイナルSは初戦を落としたが、4連勝で突破した。日本シリーズではソフトバンクに3連敗から2連勝したが、第6戦でサヨナラ負けを喫し日本一に届かなかった。筒香は全14試合に4番で出場し、CSは33打数10安打、打率.303。ファイナルS第5戦では2打席連発など3本塁打、6打点と活躍した。日本シリーズは第5戦で2ランを放ったが、打率.250だった。

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