槙原寛己氏 久々マウンドで“軽くなった”巨人・戸郷
スポニチアネックス / 2024年10月17日 5時33分
◇セCSファイナルステージ第1戦 巨人0-2DeNA(2024年10月16日 東京D)
【槙原寛己 視点】戸郷は立ち上がりから球は高いし、逆球も多かった。レギュラーシーズンの前回登板から3週間ぶりのマウンド。私も経験があるが間が空くと肩、肘、腰が物凄く軽くなる。
初回は下半身と上半身のバランスが崩れて制球がままならなかった。2回以降、徐々に修正していったが、4回に佐野に手痛い一発を食った。カーブ、カーブで簡単に追い込んだ後の3球目、同じ変化球でも球種を変えてフォークで勝負にいったが落ちなかった。登板間隔が空いた影響の制球ミス。加えて戸郷攻略策としてDeNA打線、特に左打者にフォークを徹底してマークされていた。5回の梶原の右前打、7回降板直前の戸柱の右前打もフォークだった。
勝ちにはつながらなかったが、巨人バッテリーもDeNAを研究していた。牧への配球がそれだ。ファーストSで8打数5安打。2番打者として佐野、オースティンにつながれると大量失点の危険性がある。戸郷は初回から徹底して内角を力のある直球で攻めた。
第1打席は5球中2球、11球粘られた第2打席は5球が内角への直球。第3打席は内角高めで左飛に仕留めた。結果、3打数無安打。牧の頭に内角直球のイメージをすり込んだ。第2戦に先発する菅野以降、巨人投手陣が牧をどう攻めるのか楽しみだ。
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