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優勝賞金総額100万ドルのミドル級トーナメントが中止危機 今秋準決勝開催予定も主催者と“音信不通”に

スポニチアネックス / 2024年10月17日 14時25分

会見したイベントプロデューサーの深町氏(左)と六島ジム枝川会長

 英興行大手マッチルーム、NSN、楽天チケットによるプロボクシングのミドル級8人制トーナメント「PRIZE FIGHTER(プライズファイター)」が中止の危機にひんしていることが分かった。17日、同イベントの深町信治氏プロデューサーが都内で会見を開き「日本のプロボクシングの名誉を守るために、大会の現状をお話しさせていただきたい」と報告した。

 08年に英国で始まった8人制のトーナメントは日本で初開催。優勝賞金は総額100万ドル(約1億5000万円)に設定され、7月15日に大阪府吹田市の大和アリーナで第一回大会が行われた。当初の予定では年3回開催予定で、2回戦の準決勝を今秋実施する予定だったが、深町氏は現状、準決勝開催の見通しが立っていないことを説明。「このトーナメントの開催が滞っていることに対して、エントリーしている選手、またその所属ジムの会長にまずはお詫びを申し上げたい」と謝罪した。

 今月9日、同氏の元に、マッチルームの弁護士から次のようなメール文書が送られてきたという。

 「現在、プライズファイタートーナメントに関連した契約違反で、楽天チケットに対して法的手続きを開始してることをお知らせします。私たちはすべての未解決の問題を円満に解決し、10月末までに第2回大会準決勝に進むことを心から望んでいました。しかし、最善の努力にも関わらず解決には至らず、法的手続きの準備が進められています。マッチルームと選手との間でそれぞれ締結された試合の契約は、その条項に従って終了したことを、残念ながらお知らせいたします」

 詳細は明かされていいないが、「お金のトラブル」で契約違反があったことが推測されるという。以前から主催社NSNへ問い合わせを試みていた深町氏だったが、相手側から「メールの返事が返ってきたことは一度もない」という。楽天チケット側からの返答は「弊社は出資の立場にあるので、NSNとマッチルームから聞いてほしい」というメッセージのみで、2社から正式な返答がないため中止の決定にも踏み切れないという。

 会見には、準決勝に進出したWBOアジア・パシフィック&日本ミドル級王者の国本陸(27=六島)の所属ジム、枝川孝会長も出席。「本当に中止になって高額賞金がなくなるのであれば、私と六島ジムも信じて命を懸けてこのトーナメントに挑んできた国本に対して非常に申し訳ない気持ち。もし中止になるのであれば、せめて準決勝のファイトマネーは保証してほしい」と悲痛な思いを訴えた。

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