北野武 「アウトレイジ」出演の西田敏行さん追悼「ずっと心配していたけど…がっくり」「本当にいい役者」

＜東スポ映画大賞授賞式＞主演男優賞を受賞した西田敏行さん（左）、塩見三省（右）とビートたけし（2018年撮影）

　俳優の西田敏行さんが東京都内の自宅で死去したことが17日、分かった。76歳だった。訃報を受け、北野武（ビートたけし）監督（77）が自身の公式サイトにコメントを寄せた。

　西田さんは、北野が監督・脚本・主演を務めた「アウトレイジ」シリーズ2作目「アウトレイジ　ビヨンド」（2012年）、3作目であり完結編の「アウトレイジ 最終章」（2017年）に出演していた。

　北野は「西田さんの体調がよくないことは知っていたので、ずっと心配していたけど、悲しいことになってしまった」とつづり「がっくりしています。本当にいい役者だった」と追悼した。

　2017年10月に公開された「…最終章」は、2016年に頚椎（けいつい）を亜脱臼するなど4カ月の入院生活した西田さんにとっての復帰第1作だった。2017年9月25日に行われた同作のジャパンプレミアで西田さんは「リハビリをしながらで、初日は皆に抱えられながらで何ともいえない喜びがあった。監督にもお気遣いいただき、（所属するやくざ組織の）花菱会を盛り上げることができた」と感慨深げに語っていた。