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西田敏行さん急死 忘れられないスナックで“至近距離”から聞いた「もしもピアノが弾けたなら」の熱唱

スポニチアネックス / 2024年10月18日 4時3分

日本テレビの人気ドラマ「池中玄太80キロ2」でカメラを構える西田敏行さん(C)日本テレビ

 【悼む】映画「劇場版ドクターX」の報告会見で10日ほど前に元気な姿を目にしていただけに、現実に気持ちが追いついていない。 

 「池中玄太80キロ」ドンピシャ世代にとっては、憧れの俳優だった。93年「釣りバカ日誌6」のロケで岩手・釜石に赴いた。三陸沖合の船上での取材を終え、配給会社との夕食後、有志で飲食店街に繰り出した。飛び込みで入ったスナック。そこで1人で飲んでいたのが西田さんだった。

 末席を汚させてもらい、池中玄太の話もいろいろと聞いた。宴はカラオケ大会となり、こちらも若気の至りと酔った勢いで、本人に「もしもピアノが弾けたなら」をリクエスト。西田さんは快く応じてくれ、いつもよりビブラート多め(だったと思う)で叙情豊かに歌い上げた。これを至近距離の“超アリーナ”で聴けたことは一生の思い出だ。

 インタビューは数回ほどだが、会見や舞台あいさつなどで数えきれないくらい取材をした。その場の雰囲気を把握し、共演者らの発言も細かくくみ取り、増幅させて面白くする会話術は飛び抜けていた。それをもう体感できないと思うと寂しさばかりが募る。(映画担当・鈴木 元)

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