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阪神・球児新監督 若虎視察で“イズム”注入 「秋が一番伸びる」「アピールしてこい」「年齢は関係ない」

スポニチアネックス / 2024年10月18日 5時18分

フェニックスリーグを視察に訪れた阪神・藤川監督(右)は和田2軍監督と握手をかわす(撮影・大森 寛明)

 阪神の藤川球児新監督(44)が、宮崎県で開催中の「みやざきフェニックス・リーグ」を視察し、就任後初めて選手に語りかけた。試合前ミーティングでは、今季1軍メンバーの前川右京外野手(21)、井上広大外野手(23)の名前を出して直接ハッパをかけ、投球を見守った門別啓人投手(20)には目先の結果にとらわれず大きく育つように求めるなど随所に“イズム”をちりばめた。

 藤川新監督は就任3日目も精力的だった。朝に空路で宮崎に入り、みやざきフェニックス・リーグの楽天戦を視察。04年に始まったこのリーグを、阪神監督が就任直後に訪れるのは初めてのことだ。

 若虎の練習に目を凝らし、試合前のミーティングではメッセージを送った。就任後に選手を前にして言葉を発するのは、これが初めて。「選手たちに聞いてください」と伏せた“第一声”の内容は選手、関係者の話から総合すると「秋が一番伸びる時期」「年齢は関係ない」「アピールチャンスは大いにあるからアピールしてこい」などの思いが届けられたようだ。また、前川と井上だけは、名前を出して「うかうかしていられないぞ」とハッパもかけたという。個人名を口にしたのは、今季1軍メンバーで戦ったこの2人のみ。期待の裏返しと言えた。

 その後は降雨ノーゲームとなるまでの3イニングのプレーを、バックネット裏からその目に焼き付けた。短い試合の中でも気になったのは先発の門別。3回無失点は虎の未来を背負う左腕なら当然の結果。むしろ、最速144キロにとどまった直球にアンテナを立てた。

 「1軍でプレーをしていたので、少し抑えたい気持ちが強くなっている。でも、伸びていかないといけない選手。抑えることを中心にすると案外、近道なようで遠回りになる。もっと大きなところをしっかりやっていった方が、遠回りなようで近い」

 同じ高卒で、華奢(きゃしゃ)なまま入団した自身と重ね合わせたのかもしれない。体づくり、フォームづくり、ストレート中心の大胆な投球の重要性を織り込みながら、急がば回れを訴えた。

 野手に目を向けても、キラキラ輝く宝物ばかりに映った。「自分自身も監督としても期待しているし、期待する選手がたくさんいるのが、今のチームの現状かな」。高寺の安打、小幡の進塁打サインでの右前打にうなずいた。きょう18日もDeNA戦を視察する予定。「楽しみな選手がゲームに出ている。ケガなく元気に、向上心を持ってやってくれたら」。戦う集団をつくり上げるために、まずは戦力把握に努める。(倉世古 洋平)

 〇…藤川監督は自身からのメディアへの発信より、選手の意見、考えが前面に出る流れをつくりたい、とする新方針を打ち出した。「選手たちのコメントとか思いが新聞とか、そういうところで聞こえた方が自分としてはいいんじゃないかと思う」とした上で、「これからは僕のメッセージというのはメディアを通しては、大きくはっきりしたことは伝わらないと思います」と語った。岡田前監督は発奮を促すため、あえてメディアに対して個人名を挙げる手法だったが、大きな方向転換として注目される。

 〇…藤川監督は和田2軍監督ら2軍首脳陣とも話し合い「力を貸していただかないといけない」とチーム強化に一体となって取り組む必要性を強調した。新指揮官は「誰がいいかを一人で決めるという感覚ではない」と2軍からの推薦、各コーチの意見を最大限尊重する姿勢も打ち出した。和田2軍監督は「今は伸びしろのある選手が伸びる時期。いろんなチャンスがあるので、選手たちの目の色も変わった」と“球児効果”を認めていた。

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