「おむすび」谷藤海咲 元アイドルで会社社長 新進気鋭の女優が願う「ギャルの精神今の時代に届けたい」

「おむすび」でギャルのリーダー的存在のタマッチを演じる谷藤海咲（C)NHK

　元アイドルで女優の谷藤海咲（25）がNHK連続テレビ小説「おむすび」（月～土前8・00、土曜は１週間振り返り）で、橋本環奈演じるヒロイン・米田結のギャル仲間に抜てきされている。仲間のリーダー的存在のタマッチ役で、自身も「やると決めたらやり通すし、変な言い訳はしない」というポリシーを持っているだけにぴったりの役どころ。「とても理解できます」と共感を持ちながら演じている。

　2015年からアイドルグループ「KissBee」に加入。昨年５月に卒業するまで8年間、アイドルとして活動した。卒業後はかねてからの夢だった演技の道へ進むとともに、アイドル活動と並行して取り組んでいたのが会社経営。グループの元メンバーらと「zzz.inc.」という会社を立ち上げ、Z世代向けのデザインや空間プロデュースなどの事業を代表取締役として展開している。まさに「やると決めたらやる」ニュータイプの女優だ。

　世間体を気にせず自分ファーストなギャルの役に魅せられ、オーディションを受けたが「ダンスの審査があって、見よう見まねでパラパラに初挑戦して振り付けも考えて臨んだんですけど、幼い頃からやってきたヒップホップやジャズダンスにすればよかったかな、ミスったかな…？と落ち込みました。手応えゼロでオーディションが終わりました」と振り返る。しかし、見事に合格。ヒロインにも厳しく、妥協を許さない姿勢はハマリ役で、ドラマの中でも特に成功を印象づけたキャスティングだったことを証明している。

　撮影現場は「堅い感じなのかと思っていたんですが、共演者さんもスタッフさんもすごくアットホーム」と存分に楽しんでいる。ギャル仲間とも「こんなに仲良くなれるんだ、と思うほど素で仲がいいんです」と話し、橋本環奈については「実際に会うと本当にあのまんまのキャラクターで、何ならもっとフレンドリー！」とすっかり仲良し。一方で「撮影はハードだと思うのですが、全然それを見せないのでずっと感心しています。」とリスペクトしている。

　序盤のハイライトともいえるヒロインの地元、福岡・糸島でのフェスティバルではギャル仲間でステージに立ってパラパラを披露する。「パラパラは汗もめっちゃかくし、姿勢も良くなるのでエクササイズになると思います。これををきっかけに、またパラパラが流行ったらいいですね。何よりギャルのマインドの部分が今の人たちに届いたらいいなと思い ます」と期待していた。