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ド軍指揮官 4安打4打点のベッツ不振脱出の要因は大谷翔平の3四球「それが彼に火をつけた」

スポニチアネックス / 2024年10月18日 15時20分

ナ・リーグCS<メッツ・ドジャース4>6回、ベッツ(中央)の2ランで生還した大谷(右)(撮影・沢田 明徳)

 ◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦 ドジャース10-2メッツ(2024年10月17日 ニューヨーク)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が17日(日本時間18日)、敵地でのメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦に「1番・DH」で先発出場。第1打席で2試合連発となるポストシーズン第3号を放つなど、3打数1安打3四球、4得点で今ポストシーズン9試合目で初の2桁得点の猛攻を演出した。先発の山本由伸投手(26)は4回1/3を4安打2失点と試合をつくり、快勝に貢献した。

 大谷が初回に前日の一発の興奮が覚めやらぬうちにまたも豪快な一発を放った。メッツの今季10勝左腕キンタナとは初対戦。1ボールから2球目の甘く入ったシンカーを捉えると、打球速度117.8マイル(約189.5キロ)、角度22度の低い弾丸ライナーが右翼フェンスを越え、422フィート(約128.6メートル)地点で弾んだ。打った瞬間にベンチの方へガッツポーズする確信弾だった。日本選手のPS先頭弾は初めてで、2戦連発は2009年のワールドシリーズ第2、3戦で打った松井秀喜(ヤンキース)以来、2人目。ドジャースの選手としてもPSの先頭打者弾は7人目となった。第1打席での安打は今PS9試合目で初めてで、走者なしの場面ではPS26打席目で初安打となった。

 大谷は先頭弾の後は3打席連続四球で出塁。すると、その後を打つ2番ベッツが適時二塁打、左越え2ランと4打点の大活躍を見せた。ベッツはキャリアハイのPS1試合4打点をマークし、メッツに大谷を歩かせた高い代償を払わせた。

 T・ヘルナンデスは試合後、大谷の一発の後からメッツ投手陣が大谷に3連続四球を与えたことについて言及。「翔平が強い打球を飛ばした後、もうそれ以上、彼に打ち負かされたくなくなる。彼もそれを知っているから、本塁打のあとは3回、四球を選んだ。私たちはそうやっていい打席を続け、出塁するんだ」と相手投手陣の気持ちを代弁した。また、この日の勝利については「私たちの攻撃時は戦い、四球も選ぶ。このクラブハウスにヒーローはいない。もしも勝負してこないのであれば、後に続く打者のために出塁するんだ」とフォア・ザ・チームの精神を強調した。

 デーブ・ロバーツ監督も試合後、大谷の3四球後にベッツの安打が出たことについて言及。「監督の指示だろうと、(投手が)意図的に2フィート(約60.9センチ)離れたところに投げていようと、次の打者で勝負しようとしていることを彼はわかっている。全ての勝負師がそうすべきであるのと同じように、ムーキーは個人的に受け取った。それが彼に火をつけたのだろう」とベッツの気持ちを推察した。

 また、ベッツと大谷が当たりが止まった時の批判をどれだけ気にしていると思うか?と問われると「翔平よりもムーキーの方がそうだと思う。今日で間違いなく(不振の時期を)脱出してくれた。ライトの方向にラインドライブを打ち、過去のシリーズでは打ち損じていた変化球をホームランにしていた。(批判は)ムーキーの精神面に響いていた。翔平に関してはあまり影響していないと私は思う」と話した。

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