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阪神・右京 球児政権1号「とにかく開かないように」指揮官視察の前で“一発回答”

スポニチアネックス / 2024年10月19日 5時19分

<フェニックスリーグ 神・D>6回、前川は3ランを放つ(投手・石田)(撮影・大森 寛明)

 球児政権1号だ!阪神・前川右京外野手(21)が18日、宮崎県内で開催されている「みやざきフェニックス・リーグ」のDeNA戦(ひむか)で6回に右翼への逆転3ランを放った。藤川球児新監督(44)視察2日目。「5番・左翼」で先発出場した一戦で通算39勝左腕の石田健を撃破した。前日17日に新指揮官からハッパをかけられたレギュラー候補の一人が最高のアピール弾で“一発回答”してみせた。

 痛烈な打球は失速することなく伸びていった。2―3で迎えた6回無死一、二塁。前川の第3打席だ。先発・石田健が投じた外角直球を完璧に捉えた一撃は右翼席に着弾。球場に駆けつけた虎党からは、驚きに似た歓声が上がった。

 「左投手だったので、とにかくめくれ(開か)ないように。踏み込んでいけた。(2打席目に)見逃し三振したボールを仕留められたのはよかった」

 ネット裏から熱視線を送っていた藤川新監督の前で最高の結果を残した。前日17日のフェニックス・リーグの楽天戦では初回無死一、三塁の場面で二ゴロ。得点にはつながったものの、低めのスプリットに合わせるような打撃だった。しかし、この日は無死一、二塁の場面で強振。進塁打狙いではなく、フルスイングした。1日でやるべきことを見つけ出した若虎の姿に目を細めたのは新指揮官だった。

 「1軍なら進塁打を打つところで、昨日は(進塁打を)打ったけど、今日は思い切って振った。1軍でやるべきことと、今取り組んでほしいことと。それを一発で答えを出してくれたことが素晴らしい」

 課題に挙げている「インサイドアウト」のスイングを体現することにも成功した。バットの外回りを避けるため、体の内側からバットを出す意識を徹底。身につけられれば、「引っ張った打球の角度も上がるはず」と分析していた通り、理想のスイングで引っ張って右翼席に叩き込んだ。通算39勝左腕から一撃を放って成長の跡を示した。それでも納得はしていない。

 「今日は一塁線のファウルの場面。インサイドアウトができていれば、フェアになってツーベースになっていたと思う。一打席一打席、いいスイングができる確率を上げられるようにしたい」

 前日17日には新監督から井上とともに名前を挙げられた。「うかうかしていられないぞ」。ハッパをかけられた翌日に見事な“一発回答”。「油断することなく頑張りたい」。南国の地で理想の打撃に近づき、虎の将をさらに驚かせるつもりだ。(松本 航亮)

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