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関本賢太郎氏 よく一緒に行った琵琶湖でのバス釣りで感心させられた「発想力」野球でも期待

スポニチアネックス / 2024年10月19日 5時19分

現役時代の阪神・関本(左)と藤川

 (上)からの続き

 【関本賢太郎氏(下) 球児にYELL】2歳違いと年齢が近いこともあって、阪神・藤川監督とはプライベートでも一緒に過ごした時間は多かった。特に釣りは2人の共通の趣味で、琵琶湖でのバス釣りに、よく一緒に行った。

 釣りをしていると性格がよく出るとも言われるが、藤川監督はまさにその例があてはまる。バス釣りでは季節や流行などに応じて、ルアーの選択に一定のセオリーがある。だが、彼は人と同じようなことをしない。トレンドに少しアレンジを加えるのを得意としている。

 見ていたら「その手があったのか」と感心させられることも多かった。釣れればいい、だけではない。どうしたら楽しい釣りになるのか、そう考えているからこその発想力を感じた。監督に就任して、その発想力を野球でも発揮するのではないかという興味が実はある。

 自身で経験のある7、8、9回の継投や打順の組み立て、作戦といった点で、これが基本形というところから藤川監督なりのアレンジをしてくるのではないかと思う。これまで指導者としての経験がないから、どんな野球をするのかイメージがまだ湧かない。ライバル球団にとって、それは不気味に映るかもしれない。

 現役時代は「火の玉」ストレートだけで抑えたわけではなかった。相手打者をしっかり観察し、タイミングが合いそうだと感じたら、瞬時に切り替える。調子がいいから大丈夫という発想だけではクローザーは務まらない。ビビって、時には無理に勝負することも避ける。ブルペンでは試合の流れ、打者の状態など、ずっと俯瞰(ふかん)して野球を見てきた。その積み重ねが彼の財産だと思う。

 感性だけで投げていた選手じゃない。理論的だし、言葉は重い。監督としても、目指す野球を、選手が理解できるように伝えるはず。そういう点で指導者としての適性は持っていると思う。この秋から選手に求めるものをちゃんと理解させることが藤川監督の第一歩だ。就任1年目から大きな期待を背負うが、信念を貫き、ワクワクする野球を見せてほしい。 (スポニチ本紙評論家)

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