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“こわもて”を憎めない役者に育てた 遠藤憲一、西田敏行さんに感謝「成長させていただきました」

スポニチアネックス / 2024年10月19日 5時33分

2016年に「ドクターX」出演した遠藤憲一(左)と西田敏行と抱擁 (C)テレビ朝日

 俳優の西田敏行さん(享年76)の急死から一夜明けた18日、所属事務所が死因は虚血性心疾患だったと発表した。亡くなったのは17日午前6時ごろとみられる。事務所によると、同日午後0時20分ごろ、東京都の自宅のベッドで冷たくなっているのを家族が発見。119番通報したが、間もなく自宅で死亡が確認された。葬儀・告別式は近親者で営む。後日、お別れの会を開く予定。

 西田さんの遺体はこの日午後1時過ぎ、妻と2人の娘に付き添われながら都内の自宅に無言の帰宅。夕方に仮通夜が営まれたとみられる。親しい関係者は「最近も変わった様子はなく、亡くなる前日もジムに通っていた。なぜこんなことに…」と声を詰まらせた。

 悲しみは広がるばかりだ。ドラマ「ドクターX」シリーズで、13年から部下役で共演した俳優の遠藤憲一(63)も追悼した。この日都内で行われた、同じく共演作のテレ朝「民王」(15年)の新作「民王R」(22日スタート、火曜後9・00)の制作発表会見に出席。「昨日訃報を聞いたばかりで、ちょっと西田さんのことを話すとグッときちゃう」とショックの大きさを口にした。8日にドクターXの劇場版の完成披露イベントで顔を合わせていただけに、まだ信じられない様子だ。

 ドクターXの撮影では、西田さんとアドリブの応酬を繰り広げ、演技の幅を広げた。「イジり倒してくれて、俺自身も知らなかった俺のコメディーやシリアスな部分をいっぱい、いっぱい引っ張り出してくれました」

 遠藤は西田さんが演じた上司の右腕を演じた。時には秘密が書かれた手帳をムシャムシャ食べる忠実さも見せる男。元々はこわもて要素が強い設定だったが、西田さんにイジられていくうちに内面が弱いキャラへと変貌していった。

 今やこわもてなのに情けなく、どこか憎めない役柄もおなじみとなった遠藤。民王もコメディー要素のある作品で「そういうこともあって、今作のような面白い役を頂けるような俳優に成長させていただきました。西田さん、ありがとうございました」と感謝の思いを振り絞った。

 ▽虚血性心疾患 冠動脈が狭くなったり、詰まったりすることで、心筋に十分に血液が供給されない状態で起こる疾患の総称。狭心症、心筋梗塞、致死的不整脈、虚血性心不全が含まれる。主な原因は動脈硬化で、加齢のほかに高血圧、糖尿病、喫煙などによって血管が狭くなることで引き起こされる。

《入れ替わるなら「あの」》 「民王R」では、遠藤は各話で国民の誰かと入れ替わる首相を演じる。会見に登壇したキャストの中で誰と入れ替わってみたいか聞かれると、タレント・あの(年齢非公表)の名前を挙げ「頭の中がどうなっているのかをのぞきたい」と興味を示した。あのから「多分あんまりおうちで、うまくしゃべられてないんじゃないかと思うと、僕に似てるかも」と想像で指摘されると会場は大笑い。遠藤も「家の中では女房の話を聞いています」とタジタジだった。

《19日にテレ朝「人生の楽園」で「西田敏行20周年SP」》 西田さんが女優の菊池桃子(56)とナレーションを務めていたテレビ朝日「人生の楽園」(土曜後6・00)は、きょう19日の番組を「追悼アンコール 西田敏行20周年スペシャル」として放送する。昨年12月に放送された「青森県の山里で暮らす楽園ファミリー」を紹介するとともに、西田さんが旅した名場面を紹介。03年からナレーションを務めた西田さんは、度々ロケ地にも足を運んでいた。

《日中合作映画「敦煌」出演 中国外務省も哀悼の意》 中国外務省の毛寧副報道局長は18日の記者会見で、西田さんの死去に哀悼の意を示し「中日両国民に愛された。中日の人文交流に積極的に参加し、両国民の友好的な感情の促進に貢献した」と称えた。西田さんは中国を舞台にした日中合作映画「敦煌」(1988年)に出演した。西田さんについて「戦争の歴史を反省するよう呼びかけ、平和を重んじていた」とも強調した。「日中両国民が善隣友好を堅持することを確信している」と語った。

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