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小林が川崎Fを救う同点弾 鬼木監督の「やっぱり悠が決めてくれたな」に思いあふれる

スポニチアネックス / 2024年10月19日 1時19分

川崎F・W小林悠

 ◇明治安田J1リーグ第34節 川崎F1―1G大阪(2024年10月18日 U等々力)

 10位の川崎Fは5位のG大阪と1―1で引き分けた。開始7分に最終ラインの裏にパスを通され、一瞬の隙を突かれて失点。苦しい展開となったが、1点を追う後半36分にFW小林悠(37)が執念の同点弾。左クロスに頭を合わせて試合を振り出しに戻した。

 「みんながうまくつないでくれた。大弥(遠野)が自分の思い通りのところにパスをくれたので決めるだけでした」と小林。複雑な思いを抱えながら臨んだ一戦だった。

 在任8年でクラブにリーグ優勝4度を含む7冠をもたらした鬼木達監督(50)の退任が16日に発表されてから初めて迎えた試合。1万9982人が観戦したホームのスタンドには「鬼木はフロンターレの宝だ」と退任を惜しむ横断幕も掲げられた。

 10年入団の小林にとっては同期のような存在だった。「プロ1年目で鬼さんも(トップチームの)コーチで入って、監督になる前からお世話になった。悔しい時とか出られない時も練習に残って一緒にやってくれたり、長い月日を過ごした」と振り返る。そんな恩師の退任。小林は「発表があって練習から力が入らないというか、今日も試合が始まる時に“自分、出て大丈夫かな”というくらいの感じだった」と打ち明けた。そんな状況で1点を追う後半23分から出場。「始まればやれましたけど、それ(脱力感に見舞われる)ぐらい自分にとっては大きい存在だった」と告白。今季2点目となった同点弾は途中出場では播戸竜二をかわしてJ1単独史上最多となる28点目となったが「もう1点取って勝たせられれば良かった。悔しい」と漏らした。

 指揮官としてJ1最多となる4度のリーグ制覇を成し遂げた鬼木監督が初めて優勝したのは17年。小林も得点王とMVPに輝いて偉業を支えた。

 「フロンターレというチームに(初めて)タイトルをもたらしてくれたこと。僕が得点王という個人タイトルを獲れたのは鬼さんが信頼して使い続けてくれたから。鬼さんがいなかったら初優勝もタイトルもなかったのかなと思う」

 故障者続出に泣いた今季は前節まで10位にとどまり、主要タイトルの無冠が確定。成績は指揮官の去就に直結するだけに自身も故障で離脱したアタッカーは「正直、もっと自分がゴールを決めていれば違う展開になったのかな。自分自身、ゴールが少なかったので、もっと勝利に貢献していれば、また違う流れになったのかな」と悔やんだ。

 この日の試合後に鬼木監督からは「やっぱり悠が決めてくれたな」と声を掛けられた。思いがあふれ「ちょっと(涙を)こらえられなかった」と小林。「鬼さんとやれる残り試合をしっかり楽しみながら、ゴールとか結果で見せられれば。少しでも勝ちを見せられるように」。残された公式戦は9試合。恩師にささげるゴールと白星を積み上げていく。

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