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滋賀短大付 V候補の履正社下すジャイアントキリング 20人中14人が身長1メートル60台の小兵軍団

スポニチアネックス / 2024年10月20日 6時2分

<滋賀短大付・履正社>勝利を喜び合う滋賀短大付・桜本(左)と大窪(右)のバッテリー

 ◇秋季高校野球近畿大会1回戦 滋賀短大付4ー1履正社(2024年10月19日 ほっともっと神戸)

 来春の選抜出場校を決める重要な選考資料となる秋季高校野球近畿大会が19日に開幕し、1回戦1試合が行われた。同大会に初出場の滋賀短大付は、左腕・桜本拓夢投手(2年)が1失点完投し、履正社(大阪)を4―1で撃破。初戦突破を果たし、春夏通じて甲子園初出場となる選抜切符に前進した。

 09年の創部から苦節16年、滋賀短大付が優勝候補を倒して春夏通じて初の甲子園出場に近づいた。今大会の登録選手は20人中14人が身長1メートル60台の小兵。体格ではかなわない強豪校に果敢に立ち向かい、1メートル65の左腕・桜本が7安打1失点で大きな1勝をつかんだ。

 「映像を見て、外角はフライが多いと分かっていた」。最速125キロという軟投派のエースは、大阪1位校の強力打線の弱点を突き続けた。100キロ前後のカーブなどを外角に丁寧に集め、凡飛は15個を数えた。4―1の8回2死一、二塁の正念場では「気持ちだけで投げた」と相手5番を見逃し三振。これが唯一の奪三振だった。

 前身の女子校が08年に共学となったことで、現校名に変更された。創部時の部長でもある保木(ほうき)淳監督は「ボールが一個もないところから始まりましたからね…」と回想する。保木監督は、指導者を探していた同校からの依頼を受けて赴任。「最初は勉強が苦手な子が多くて…」。野球以外も真剣に取り組んでほしいと願い、専門の地歴公民以外も全教科で熱心に寄り添った。野球部から大学受験で国公立合格者を輩出した評判が広まり、選手勧誘の風向きが徐々に変わった。

 ただし、県内には近江など名門が君臨し、有力選手を集めることは難しい。同監督は「中学でレギュラーなら、うちに来ない。一生懸命頑張る控え選手を探す」と明かす。桜本も中学時代は軟式チームに所属していたが「小柄とかは関係ない。立ち向かっていけば怖くない」とがむしゃらに腕を振った。地道に一歩ずつ階段を上り、金星をつかんだ。 (河合 洋介)

 ▽滋賀短大付 1918年、滋賀県大津市内に「松村裁縫速進教授所」として創設。女子校だった前身の滋賀女子から2008年に男女共学となり、現校名に変更された。硬式野球部は09年創部。滋賀大会は今秋の準優勝が最高成績で、秋春通じて近畿大会初出場。甲子園出場はなし。

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