メッツが14安打12点大勝 PS22年ぶり珍記録の打者44人三振ゼロ 大谷キラー・守護神「次も勝つ」

＜メッツ・ドジャース＞8回、大谷は空振り三振に倒れる（撮影・沢田　明徳）

　◇ナ・リーグ優勝決定シリーズ第5戦 　メッツ12―6ドジャース（2024年10月18日　ニューヨーク）

　メッツは後がない中で、打線が14安打でPS球団タイ記録の12得点で勝利。打者44人で三振0はPS22年ぶりの珍記録だ。

　初回1死一、二塁で4番アロンソが低めのボール球を先制3ランとし「生涯で100万回以上スイングしているけど、正直（打てた理由は）説明がつかない。ポストシーズン・マジックだ」と笑顔。

　8回から登板した守護神ディアスは8回1死で大谷を99・2マイル（約160キロ）の直球で空振り三振に斬るなど2回無失点。通算5打数無安打、5奪三振とした“大谷キラー”は「次も勝つ」と語った。千賀はブルペン待機も登板機会はなかった。（笹田幸嗣通信員）

　≪幸運呼ぶキャラ「グリマス」登場≫メッツの幸運のマスコットがシティ・フィールドの至る所に出現した。ずんぐりした紫色の「グリマス」はマクドナルドのキャラクター。誕生日の6月12日にメ軍が始球式に招待すると、その時点で28勝37敗と苦しんでいたチームが破竹の7連勝を遂げるなど好調に転じた。幸運の使者であることはファンにも定着しており、ニューヨーク在住のタラ・オルティスさんも夫のAJさんと一緒に「アマゾンで42ドルで買った」という着ぐるみ姿で観戦。「メッツとグリマスのストーリーは最高に楽しい」と声を弾ませた。（杉浦大介通信員）