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大リーグ公式が第6戦の大谷VSマナイアを深掘り サイドから繰り出すシンカー&スィーパーの攻略は

スポニチアネックス / 2024年10月20日 8時34分

ドジャース・大谷(AP)

 大リーグ公式サイトのデビッド・アドラー記者がナ・リーグ優勝決定シリーズ第6戦でのドジャース・大谷翔平投手(29)と先発が予定されているメッツのショーン・マナイア投手(32)の対決に焦点を当てている。

 両選手は第2戦で対戦。大谷はマナイアに2三振、一飛と完全に封じられた。結果を踏まえたうえで、同記者は第6戦に向けての注目すべきポイントを3点挙げている。

 まずは、マナイアは再びシンカーとスイーパーだけで攻めるのか。前回は投じた10球のうち6球がシンカーで4球がスイーパー。1打席目はシンカーで空振り三振、2打席目はシンカーで見逃し三振、3打席目はスイーパーで一飛だった。

 マナイアは24年のプレーオフで他のどの先発投手よりもシンカーとスイーパーを多く投げている。直球と落ちるスライダーのようにストライクゾーンの上下で勝負するのではなく、横の動きでゾーンの両サイドを攻める。

 23年のジャイアンツ時代はシンカーの使用率が1%未満だったが、24年にはメッツで45%に増加。スイーパーの使用率も12%から19%に増えた。一方で直球や落ちるスライダーはほとんど投げなくなった。

 大谷は今季、数字上では左投手の投じるシンカーを捉えるのが得意と出ている。左投手のシンカーに対しては打率.333、長打率.528、57%のハードヒット率を記録。しかし、スイーパーには苦しんでおり、左投手のスイーパーに対しては打率.091、長打はゼロで、空振り率は35%だった。

 2つ目のポイントは腕の角度だ。マナイアは7月25日にブレーブスのクリス・セールの投球フォームを見て、それを真似るように、より腕の位置を下げた。その結果、シーズン終盤での好成績に結び付いた。同日以前の20試合で、マナイアの平均の腕の角度は26度(ゼロ度が完全なサイドアーム、90度が完全なオーバーハンド)だったが、その日以降の15試合では、17度に下がった。11度のセールに近付いた形となった。

 大谷は視覚的にボールの出どころに苦しみ、空振り三振は中途半端なスイング、一飛も片手で完全にタイミングを外されていた。統計上、大谷は高い腕の角度(75度以上)を持つ左投手に対しては圧倒的に強いが、サイドアーム(25度未満)の左投手には苦しんでいる。

 3つ目のポイントは第2戦でやられた大谷が第6戦でどう対応するか?前回の対決では第1打席はカウント2-2からスイーパーを予測していたように見えたが、実際にはシンカーが来たため、バットの出が遅れた。第2打席の三振も、カウント0-2からのスイーパーを待っていたと思われ、シンカーを見逃した。0-2、1-2、2-2のカウントは投手有利で、フルカウントになる前に三振を狙いに行ける。

 今季スイーパーはマナイアが左打者相手に使う決め球だった。公式戦では有利なカウントで 42%スイーパーを投げ、35%が シンカー、23%がその他の球種だった。大谷がスイーパーを狙うのは理にかなっていたが、マナイアはポストシーズンでの投球パターンを変えていた。有利なカウントで65% がシンカー、29%がスイーパー、7%がチェンジアップだった。大谷はそれに備えることができなかった。

 大谷は第6戦を前に、マナイアがポストシーズンで攻め方を変えたことを理解している。しかしマナイアもまた、大谷がアジャストしてくることを知っている。シンカーに対して非常に危険な打者であることも理解している。直接対決が新たな楽しみをもたらしている。

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