藤井竜王、封じ手に角をぶつける！角交換後は「遠見の角」での王手 佐々木八段との竜王戦第2局再開

竜王戦第2局が再開され、立会人の深浦康市九段（左）が示す封じ手を見る藤井聡太竜王（右）と佐々木勇気八段（日本将棋連盟提供）

　将棋の藤井聡太竜王（22）＝王将を含む7冠＝が挑戦者に佐々木勇気八段（30）を迎える第37期竜王戦第2局は20日午前9時、福井県あわら市「美松」で2日目が指し継がれ、佐々木による61手目の封じ手は9筋への角上がりだった。1日目の封じ手前、藤井による60手目は佐々木角の上からの打ち歩だったため、封じ手ではその角の進退が問われていた。

　封じ手に記された8筋の角の進退はほぼ2択。9筋に上がるか7筋へ退くか。封じ手の中味について、一晩考えた藤井にとっても9筋への角上がりは予想の範ちゅうだったに違いないがこの日、開封後から考慮に沈んだ。

　19分考えて自陣の角を8筋へ進撃させ、佐々木角へぶつけた。封じ手に対する藤井の応手としては強気と言え、局面は激しさを増した。その後、角交換が起き、さらに68手目、藤井は手駒にした角を9筋の自陣へ放って「遠見の角」。王手をかけて攻勢を強めた。

　午前10時のおやつは藤井が「あわら産お芋のふわふわブッセ」、佐々木は「あわらとみつ金時チーズケーキ」と「あま～いパイナップル大福、いちご大福」。