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「経験者」のプロレスラーが語るステロイドの真実 船木誠勝「副作用が出なければ、ずっとやってた、と」

スポニチアネックス / 2024年10月20日 22時40分

船木誠勝(2007年撮影)

 プロレスラー、YouTuberとして活躍する船木誠勝(55)が20日に更新されたYouTube「魔裟斗チャンネル」にゲスト出演。格闘技界を中心とした薬物問題に関し、自身の経験談を交えて赤裸々に語った。

 船木は1985年に新日本プロレスでデビュー。その後、格闘技色の強いUWF、パンクラスなどでトップレスラーとして君臨し、今も不定期でリングに上がっている。すでに自伝などで、薬物使用を告白。「RIZIN」平本蓮のドーピング疑惑など、世間の厳しい目が向けられる中、改めて口を開いた。

 船木によると、筋肉を増強するステロイドを初めて使ったのは欧州武者修行に出ていた20歳の時。現地のプロレス界では、使用が常態化していたそうで、「ほぼ全員やってました」と明かす。ホスト役の元Kー1戦士、魔裟斗氏から効果を聞かれ、「(ベンチプレスが)3日くらいで(今までより)20キロくらい普通に上がりますね。(自分でも)ビックリします」と船木は答えた。

 同業者から勧められ、興味本位で手を染めたドーピング。1週間に1回、注射器で注入し、1日に3回、錠剤も服用した。「ああ、これでオレはナチュラルじゃないって、罪悪感はありました」と当時の心境を振り返った。

 日本へ帰国後、船木の肉体に「変化」が表れる。最初に体中に湿疹ができ、続けて試合中の骨折にも見舞われた。「バックブローをやったら相手の肘に当たって、こっちの腕の力が強すぎて、骨が割れちゃいました」。数々の異変はステロイドの副作用と認め、使用期間は4カ月にとどまった。

 「副作用が出なければ、ずっと(ステロイドを)やってたと思います」

 後悔の念をにじませて、船木は薬物の怖さを訴えた。

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