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イ・ミニョン 2年2カ月ぶりの7勝目 「大嫌い」筋トレ効果で1打差の接戦制す

スポニチアネックス / 2024年10月21日 4時46分

<マスターズGCレディース 最終日>大会アンバサダーのイ・ボミ(左)と共にセルフィーするイ ミニョン(撮影・中辻 颯太)

 ◇女子ゴルフツアーNOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日(2024年10月20日 兵庫県 マスターズGC=6506ヤード、パー72)

 首位に並んで出たイ・ミニョン(32=韓国)が4バーディー、3ボギーの71にまとめ、通算14アンダーで22年の北海道meijiカップ以来、2年2カ月ぶりのツアー通算7勝目を手にした。若手が台頭する日本女子ツアーで今季32試合目にして初めての30代Vとなった。通算13アンダーの2位には69をマークした畑岡奈紗(25=アビームコンサルティング)と72だった岩井明愛(22=Honda)が続いた。

 最後まで試練が待っていた。最終18番で外せばプレーオフとなる2・5メートルのウイニングパット。手が震えた。仕切り直してカップに流し込むと、イ・ミニョンはフーッと息を吐いた。32歳でつかんだ805日ぶりの優勝。その姿に勝利の重みがにじみ出た。

 「鳥肌が立った。本当に久しぶりなので今もどういう気持ちか分からない。今週はなんだかラッキーパーティーでした」

 まさに“ミラクルミニョン”だった。1打リードで迎えた16番パー4。ピンに近いニアサイドのグリーン左斜面に落とし、高難度のアプローチを残した。第3打は傾斜で戻されて転がり落ちる。「優勝は終わった…」と思った。それでも再びラフから58度を振り抜き、エッジぎりぎりに落として劇的チップインパーだ。実はアプローチは一番、苦手。「ラッキーパー」と笑ったけれど、32歳が試合前に最も時間をかける練習がアプローチだ。バンカーから寄せた17番を含め、終盤3ホール連続でしぶとくパーを拾って逃げ切った。

(「大嫌い」筋トレ効果/1打差の接戦制した/) 17年の日本ツアー参戦時は飛ばし屋だった。当時QTでタッグを組んだのが、7年ぶりにバッグを託した宮崎晃一キャディー(48)。「今は飛距離だけでなく、球の高さも違う」と証言する。今年に入ってさらに15ヤード飛距離が落ちた。「ゴルフやめた方がいいかな」と悩んだことだってある。自らを奮い立たせ、1カ月前から「大嫌い」な筋トレを始めた。24時間営業のエニタイムフィットネスで週3、4回汗を流す。都内の練習場では1日で1万円近く打ち込んだ。そんな努力と新1Wも相まって、1打差の接戦を制した。

 今季32戦目で初めて誕生した30代の勝者。「意識していた。黄金やダイヤモンドとかいろんな世代があるけど、私の優勝で30代の選手たちに力を届けられたら」。流ちょうな日本語でそう言って、少しだけ胸を張った。

 ≪“先輩”も喜び≫15、16年の日本ツアー賞金女王で今大会のアンバサダーを務めたイ・ボミさんは「ミニョンちゃんが優勝してうれしい。16番はアプローチのミスの後に自信を持って上げたのが凄い。18番まで素晴らしいプレーで忘れられない」と優勝した韓国の後輩イ・ミニョンを称えた。昨年のこの大会で日本ツアーを引退しているが、11月に韓国ツアーの大会に出場する。「1日はアンダーパーを出したい」と目標を口にした。

 ◇イ・ミニョン 1992年3月13日生まれ、韓国京畿道出身の32歳。10歳でゴルフを始め、10年に18歳でプロ転向する。13年に韓国ツアーで初優勝。23歳だった15年に腎臓がんを患い手術を受けるも、約1カ月で競技復帰。17年から日本ツアーに参戦し、同年4月の初優勝から通算7勝。趣味は転戦先の全国各地の直売所で米や野菜を購入して食べること。1メートル68、73キロ。

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