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阪神・前川 納得の2戦連発「無駄なく打てた」来季主軸へ藤川新監督に「ガツガツ」アピール

スポニチアネックス / 2024年10月21日 5時17分

<フェニックスリーグ 神・巨> 5回無死一塁、右越え2ランを放ちポーズを決める阪神・前川(右端)(撮影・大森 寛明)

 ◇フェニックス・リーグ 阪神4ー0巨人(2024年10月20日 アイビー)

 阪神・前川の打球がまたしても右翼芝席へ到達した。フェニックス・リーグの巨人戦に「5番・左翼」で先発出場。0―0の5回無死一塁だった。京本の直球を捉え、先制2ラン。17日に藤川新監督が同リーグの視察に訪れた際「うかうかしていられないよ」と名指しでハッパをかけられてから、これで2戦連発。「うかうか」どころか「ガツガツ」新指揮官へアピールしている。

 「前の打席で三振していたので、真っすぐ一本で入った。一球で仕留められた」

 納得の一打だった。18日のDeNA戦で放った本塁打同様、ライナー性で右翼席へ飛び込む一発。「きょうの方が良かったですね」と自賛した。前回のひむかスタジアムは両翼92メートルだったが、この日のアイビースタジアムは同100メートル。なにより、球場が広くなっても変わりなく、ライナー性の打球でオーバーフェンスできたことに手応えを感じた。

 「フォーム的にも、1打席目より柔らかくした。無駄なく打てたので良かった」

 来季は打率に加え、長打力も上げる青写真を描く。「しっかり形はキープしたまま(本塁打を)増やせたらいい」。そのためにも、フェニックス・リーグでは振り切ることをテーマに取り組む。

 「当てただけのゴロは、フェニックスでなくしていきたい。ちゃんと振り切れるようにしたい」

 宮崎入りする直前には「今のままじゃダメなので」と来季への強い思いを語っていた若虎。藤川阪神で主軸を張るために、この秋、大きく成長する。(松本 航亮)

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