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巨人逆王手 中山礼都“プロ1号”V弾で1-0 史上初レギュラーシーズン通算0発からCSで本塁打

スポニチアネックス / 2024年10月21日 5時32分

<巨・D>5回、中山(右)は先制ソロを放ち浅野らナインとハイタッチ(撮影・西川祐介)

 ◇セCSファイナルステージ第5戦 巨人1-0DeNA(2024年10月20日 東京D)

 「2024 JERA クライマックスシリーズ(CS) セ」のファイナルステージ第5戦が20日に行われ、リーグ覇者の巨人がDeNAを1―0で下して2連勝。アドバンテージの1勝を含め3勝3敗として逆王手をかけた。0―0の5回先頭で中山礼都内野手(22)が右翼席に決勝ソロ。入団4年目で本塁打0だった男が値千金の一発を放った。21日の第6戦で引き分け以上なら4年ぶりの日本シリーズ進出が決まる。

 ナインに、ファンに、そして自身にも勇気を与える“プロ1号”が、最高の場面で飛び出した。負ければ日本シリーズ進出への道が閉ざされる正念場での決勝弾。「(プロに)入ってきた時は、まだ力がなくて一発なんか全然だった。ここでフェンスを越えるような打球が打てて良かった」と笑顔で言った。

 1軍で初の快音を響かせたのは0―0の5回。先頭で打席に入った。マウンドには2番手の山崎。1ボールから投じられた内角147キロに反応した。迷いなく振り抜いた打球は右翼席へ。お祭り騒ぎの一塁ベンチで、ナインから祝福を受けた。

 20年ドラフト3位で入団。1年目から2軍で44試合に出場し、打率・309を残した。課題は長打力で、2軍でも今季を含めた4年間でわずか5本塁打。2軍監督を含め入団時から知る阿部監督も、チームを逆王手へと導く伏兵の一発に「1年目から見ているけど、あんな打球は初めて見た」と目を細めた。

 努力が実を結んだ。高卒4年目の今季は開幕を2軍で迎え、1軍に昇格しても3度の2軍落ちを経験。1度目の抹消となった5月に「長打がないと(相手が)怖くない。ポイントを前にするのを試す良い機会。レベルアップしたい」と決意した。体の前で捉えることを意識して練習。腕が伸びた状態で捉えられる分、打球は飛ぶが、低めの変化球を振るリスクもある。だが、変化を恐れなかった。

 今春キャンプから8月まではスイングスピードアップのため軽いバットも導入。練習では試合で使う900グラムだけでなく800グラムのバットも振り、速く振ることを体に覚えさせた。体重も入団時から7キロ増。筋肉量も増えた。シーズン終盤の勝負強さを買われ、不動の正二塁手・吉川を故障で欠く中での出場。前夜の7回に右前打を放つまで11打席無安打と苦しんだが「CSは何本打つかじゃなく、どこで打つかが大事」と下は向かなかった。

 「右翼手に名選手が多い」との理由で「らいと」と名付けられた22歳が、ライトへ殊勲の一撃。テレビ解説を務めた中京大中京で同期の中日・高橋宏の目の前での大仕事でもあった。「明日もチームが勝つために覚悟を持って打席に立つ」と中山。前回に日本一まで駆け上がった12年もファイナルSで中日に3連敗から3連勝を決めた。逆王手の勢いを、突破につなげる。(小野寺 大)

 ≪本塁打でのPS1-0勝利は球団通算3度目≫中山(巨)がレギュラーシーズンを含めプロ初となる本塁打。CSでプロ1号を放ったのは史上初だ。また、巨人の1―0完封はCS初。日本シリーズでは5度あり、ポストシーズン6度目となった。そのうち本塁打による1―0は、70年ロッテ第1戦で黒江透修、12年日本ハム第2戦で長野の一発で勝って以来3度目で、左打者は中山が初めてだ。

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