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阪神ドラフト上位候補に早大・吉納が急浮上 大学ナンバーワン長距離砲が藤川政権の目玉野手に?

スポニチアネックス / 2024年10月22日 5時19分

<明大・早大>3番右翼で先発出場した早大・吉納(撮影・五島 佑一郎)

 阪神が、24日のドラフト会議に向け、早大・吉納(よしのう)翼外野手(22)を上位候補としてリストアップしていることが21日、分かった。東京六大学リーグ通算13本塁打を放っている大学No・1の長距離砲。阪神で選手としても指揮官としても日本一に輝いた岡田彰布前監督(66)や、通算2099安打の名遊撃手・鳥谷敬氏(43)らの系譜を継ぐWASEDAのスラッガーが、藤川政権の目玉野手になる可能性が出てきた。

 阪神・藤川新監督が初めて臨むドラフト会議で、早大の吉納が上位候補として急浮上している。1メートル80、87キロの魅力的なサイズを持つ左の強打者が評価を高めたのは、9月29日の法大戦。ドラフト候補の最速151キロ左腕、法大・吉鶴翔瑛の直球を捉えて左翼席へ3ランを叩き込んだ。

 逆方向へ高い放物線を描けるのは、天性のスラッガーならでは。猛虎のスカウト陣は、この一発を5人態勢で視察。ある球団関係者は「左対左で、しかも逆方向にあそこまで飛ばせる打者はなかなかいない。甲子園の(右翼から左翼への)浜風にも乗せられる」と秘めた能力を評価した。

 あと1節を残す今秋の東京六大学リーグで4本塁打を放ち、通算13本塁打に伸ばした。球団で早大出身者といえば、ビッグネームが目立つ。岡田前監督を筆頭に、名球会入りした鳥谷氏、2軍の野手コーチから1軍打撃コーチへの配置転換がこの日発表された上本氏らが、猛虎史を彩ってきた。3人はいずれも大学時代に神宮を沸かせ吉納もその系譜を受け継ぐ資格を備える。この日の明大戦は3打数1安打で優勝に王手をかける勝利に貢献した。

 甲子園にも縁がある。高校通算44本塁打をマークした東邦(愛知)時代は、2年時の19年選抜で、1学年上の中日・石川昂とともに全国制覇を遂げた。準決勝の明石商戦では、現ロッテの中森から左中間に3ラン。神宮のスターは、甲子園の申し子でもある。

 右投げ左打ちで右翼を本職とし、左翼もこなせる。右翼なら森下、左翼なら前川、井上、野口と競うことになる。藤川新監督は、宮崎で開催中のフェニックス・リーグ視察時に、前川、井上に「うかうかしていられないぞ」とメッセージを発したばかり。獲得する新人を意識した発言ではないものの、言葉通りの状況が訪れる可能性がある。他球団の評価も高く、24日のドラフト会議では2~3位の指名が予想される。

 球団がリストアップする外野手は他に、1位候補に青学大・西川史礁、指名候補に大商大・渡部聖弥、豊川(愛知)のモイセエフ・ニキータ、富士大・麦谷祐介らが含まれているとみられる。その中でも、長打力に目を向ければ、全方向に飛ばせる吉納がNo・1。猛虎の一員となるか、注目が集まる。

 ◇吉納 翼(よしのう・つばさ)2002年(平14)8月16日生まれ、愛知県春日井市出身の22歳。松原ファイターズで野球を始め、中学は名古屋富士ボーイズに所属。東邦(愛知)では2年春の選抜大会に出場し、明石商(兵庫)との準決勝で本塁打を放つなど優勝に貢献した。早大では1年春からリーグ戦に出場。今年7月には大学日本代表として欧州遠征に参加。1メートル80、87キロ。右投げ左打ち。

 ▽早大出身の阪神選手 これまで6人が阪神でプロ入りしており、第1号は1リーグ時代の小島利男(36、37年)。ドラフト制以降の入団では監督、GMも務めた中村勝広(72~82年)、前監督の岡田彰布(80~93年)、現1軍チーフマネジャーの東辰弥(02、03年)、05年V戦士の鳥谷敬(04~19年)、現1軍打撃コーチの上本博紀(09~20年)がいる。なお、初代監督を務めた森茂雄(36年)も早大出身。

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