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川藤幸三氏 球児監督は阪神の歴史を知っているから指揮官の大変さを理解している 

スポニチアネックス / 2024年10月22日 5時19分

19年、阪神の川藤OB会長(右)と話す藤川

 (上)からの続き

 【川藤幸三氏(下) 球児にYELL】球児とは甲子園歴史館に行ったことがある。かつてのスター選手、歴代監督の展示を見ながら「カワ(川藤)さんとは村山さんの展示の前で話をしたかった。会いたかった人がいっぱいいますね」としみじみ話していた。40代のOBで、タイガースの歴史の重みを一番理解しているのは球児やと思う。

 藤村富美男さん、藤本定義さん、村山実さんの話は、特に真剣に聞いていたな。阪神でプロ入りした投手では、その村山さん以来の監督就任。これも何かの縁やと思う。

 ワシもタイガースの語り部として、歴史を伝えることが役目やと思っていた。球児は言いよった。「本当の阪神ファンは歴史をよく知っている。僕はまだ浅い。でもカワさんの後は僕に任せてください」。任せることのできる男や。

 球児との共通点は高卒入団というところやな。阪神というところはいろいろあるんよ。高卒、大卒、社会人というところでな。岡田前監督でも分かるように、大卒の人間の人脈は凄い。とてもかなわない。高卒としては有無を言わせない実績を積むしかない。球児はそれを知って、ここまで来た。並大抵の根性じゃないぞ。球児という男は。

 歴史館で球児は言っていた。「これは選手が知らなければいけない。歴史館では新人の見学会があるけど、本当はメインの選手が来て、自分が今、何合目にいるか。歴史から現在地を知ってほしい」と言っていた。球児監督は、それをするやろ。近本、大山、佐藤輝を歴史館にもう一度、連れて行くはずや。

 歴史を知っているからこそ、歴代の監督に天国と地獄があることを球児は知っている。いい時ばかりじゃない。批判されたり、足を引っ張られたり。勝ち続けた監督はいない。覚悟の上での就任。あとは応援するしかない。

 これから、どんなチームをつくるのか。どう勝たせるか。それは球児監督の仕事。来年は球団90周年。100周年に向けた流れを球児にはつくってほしい。それだけが願いや。今年でOB会長は退くが、来年も試合前はベンチに座って、球児がやろうとしていることを、じっと見ているつもりや。 (タイガースOB会会長)

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